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「宗教(キリスト教以外)」関連書レビュー

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キリスト教以外の「宗教」関連書のレビューを集めました。 後日、整理の予定です。
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#読書

ジョルジョ・アガンベン 『瀆神』 : 「瀆神」と「瀆聖」の違い

書評:ジョルジョ・アガンベン『瀆神』(月曜社) 難解な書物である。哲学書なのだから、それ…

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サミュエル・R・ディレイニー 『ノヴァ』 : オリエンタリズム的「文学性」の勘違い

書評:サミュエル・R・ディレイニー『ノヴァ』(ハヤカワ文庫) サミュエル・R・ディレイニー…

年間読書人
2週間前
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ジャン=リュック・ゴダール 『ゴダール 映画史』 : 「美的レジスタンス」としてのゴ…

書評:ジャン=リュック・ゴダール『ゴダール 映画史(全)』(ちくま学芸文庫・2012年) ゴ…

年間読書人
1か月前
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リンク集「キリスト教(プロテスタント+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。「ルター(宗教改革)以前」は「カトリック」の方に含めま…

年間読書人
1か月前
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大谷能生 『〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ』 : …

書評:大谷能生『〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ』(フィ…

年間読書人
2か月前
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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 『たったひとつの冴えたやりかた』 : 「強く気…

書評:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』(ハヤカワ文庫)…

年間読書人
3か月前
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岸政彦 『断片的なものの社会学』 : ラノベ的な「ライト学問」

書評:岸政彦『断片的なものの社会学』(朝日出版社・2015年刊) 本書は「紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞」作品であり、ベストセラーにもなった本である。 私も「紀伊國屋じんぶん大賞」は、書籍購入の参考にしているので、この年のことも記憶しているし、もしかすると本書も買ったかもしれないのだが、例によって、結局は読んでいなかった(すでによく売れていたから、古本待ちにして、買わなかったかもしれない)。 先日、私が「note」にレビューを書いたのと同じ映画について書いている、他の

中井英夫論 「眠り男の迷宮・迷宮の夢」 : 『中井英夫全集[12]月蝕領映画館』月報 …

 【旧稿再録:初出は、2006年1月17日刊行『中井英夫全集[12]月蝕領映画館』。2005年後半に…

年間読書人
3か月前
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奥泉光 『東京自叙伝』 : 東京から日本全土に拡散した「地霊の呪い」

書評:奥泉光『東京自叙伝』(集英社文庫) 私が偏愛する作家の一人、奥泉光が2014年に刊行し…

年間読書人
4か月前
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「孤高のヒーロー」不在の平等な時代 : 理想と犠牲のトレードオフ

先日アップしたレビュー「今川泰宏監督『ジャイアントロボ THE ANIMATION −地球が静止する日…

年間読書人
5か月前
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白川静・梅原猛 『呪の思想 神と人の間』 : 「白川学」 とは何か。

書評:白川静・梅原猛『呪の思想 神と人の間』(平凡社ライブラリー) 白川静は、『字統』(…

年間読書人
5か月前
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加治伸行 『 論語 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』 : 単なる「理想主義」に…

書評:加治伸行『論語 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』(角川ソフィア文庫) いまさ…

年間読書人
5か月前
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フィリップ・K・ディック 『流れよわが涙、と警官は言った』 : アイデアSFではなく…

書評:フィリップ・K・ディック『流れよわが涙、と警官は言った』(ハヤカワ文庫) 1981年に…

年間読書人
5か月前
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オクテイヴィア・E・バトラー 『血を分けた子ども』 : 人種と被支配と性愛

書評:オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(河出書房新社) オクテイヴィア・E・バトラーの「SF短編+エッセイ集」である。 バトラーは、2006年に58歳の若さで亡くなっている黒人女性作家であり、黒人女性のSF作家の先駆けとなった人で、彼女の存在意義も、そのあたりで議論されることが多いようだ。 したがって、アメリカ本国での評価の高さに比して、日本ではほとんど知られていない作家だと言っても、言い過ぎにはならないようだ。SFファンでも、よほどコアな人しか読んでいな