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「宗教(キリスト教以外)」関連書レビュー

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キリスト教以外の「宗教」関連書のレビューを集めました。 後日、整理の予定です。
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#キリスト教

ジョルジョ・アガンベン 『瀆神』 : 「瀆神」と「瀆聖」の違い

書評:ジョルジョ・アガンベン『瀆神』(月曜社) 難解な書物である。哲学書なのだから、それ…

年間読書人
2週間前
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ジャン=リュック・ゴダール 『ゴダール 映画史』 : 「美的レジスタンス」としてのゴ…

書評:ジャン=リュック・ゴダール『ゴダール 映画史(全)』(ちくま学芸文庫・2012年) ゴ…

年間読書人
1か月前
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リンク集「キリスト教(プロテスタント+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。「ルター(宗教改革)以前」は「カトリック」の方に含めま…

年間読書人
2か月前
5

リンク集「キリスト教(カトリック+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。以降は大雑把に、「異端」「歴史」「思想」「事件」「教皇…

年間読書人
2か月前
4

リンク集「海外ドキュメンタリー映画+α」関連レビュー

(※ 海外のドキュメンタリー映画、実録映画、実話映画と、関連書のレビュー等を収録していま…

年間読書人
2か月前
5

カート・ヴォネガット・ジュニア 『猫のゆりかご』 : 猫の不在

書評:カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫) 最初に言っておくと…

年間読書人
3か月前
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ロベール・ブレッソン監督 『田舎司祭の日記』 : 神の沈黙と受肉

映画評:ロベール・ブレッソン監督『田舎司祭の日記』(1950年・フランス映画) 『ジャンヌ・ダルク裁判』に続いて、私にとっては2作目となるブレッソン監督の作品である。 ブレッソン監督の中からこの2作を選んだのは、ひとつには中古DVDが比較的安かったことと、キリスト教がテーマになっているからである。 私はかねてよりキリスト教を批判的に素人研究していたので、その点で興味深く観ることができるはずだと考えたのだが、事実『ジャンヌ・ダルク裁判』の方は興味深く観ることができた。 同作

青島もうじき 『私は命の縷々々々々々』 : 二つの「挑戦状」

書評:青島もうじき『私は命の縷々々々々々』(星海社FICTIONS) 若い読者には、いささか敷居…

年間読書人
4か月前
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カール・ラーナー 『現代に生きるキリスト教』 : 「現世」をも 変えていく力

書評:カール・ラーナー『現代に生きるキリスト教』(エンデルレ書店・1965年刊) カール・ラ…

年間読書人
5か月前
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加藤隆 『キリスト教の本質 「不在の神」はいかにして生まれたか』 : 身も蓋もない…

書評:加藤隆『キリスト教の本質  「不在の神」はいかにして生まれたか』(NHK出版新書) ま…

年間読書人
6か月前
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F・W・ムルナウ監督 『ファウスト』 : 暴君としての神、 道化としての悪魔

映画評:F・W・ムルナウ監督『ファウスト』(1926年・ドイツ映画) ムルナウ監督がハリウッド…

年間読書人
6か月前
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山城むつみ 『文学のプログラム』 : 危機に立って思考する。

書評:山城むつみ『文学のプログラム』(太田出版→講談社文芸文庫) 山城むつみを読むのは、…

年間読書人
7か月前
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魚豊 『チ。―地球の運動について― 』(2) : 開かれてあることの「勇気」

書評:魚豊『チ。―地球の運動について― 』第3集〜第5集(BIG SPIRITS COMICS・小学館) …

年間読書人
7か月前
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ジャンフランコ・ロージ監督 『旅するローマ教皇』 : 「信仰」の力とは

映画評:ジャンフランコ・ロージ監督『旅するローマ教皇』(2022年・イタリア映画) 教皇フランシスコの、旅を描いたドキュメンタリー映画である。 「ローマ教皇」というのは、フランシスコ以前には、しばしば「法王」と呼ばれたものだ。 「教皇」というのは、本来、地域別に数人いたのだが、その中の一人である「ローマ教皇」が、ある時から「ローマ教会こそが、すべての教会の首座である」と主張し始め、要は「うちがトップだから、うちの方針に従いなさい」ということで、他の教皇との差異化を図るため