蓮實重彦 『ゴダール革命』 : 〈主人持ち〉の批評
書評:蓮實重彦『ゴダール革命』(リュミエール叢書、ちくま学芸文庫〔増補決定版〕)
私が読んだのは「ちくま学芸文庫」版なのだが、単行本版(リュミエール叢書)についての、Amazonカスタマーレビューがとても参考になったので、両方を挙げておくことにした。
本書を一読して、まず思ったのは「ゴダールというと蓮實重彦」という印象が、映画の門外漢である私にはあったけれど、「ゴダールについて、意外に大した量は書いていないんだな」ということである。
本書を読むまでは、本書が「ゴダールにつ