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「宗教(キリスト教以外)」関連書レビュー

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キリスト教以外の「宗教」関連書のレビューを集めました。 後日、整理の予定です。
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2023年2月の記事一覧

最相葉月 『証し 日本のキリスト者』 : 「信仰」とは 何か?

書評:最相葉月『証し 日本のキリスト者』(角川書店) 『構想10年、取材6年。1000ページを…

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映画『スキャナー・ダークリー』 : 私は、私に監視されている。

映画評:リチャード・リンクレイター監督『スキャナー・ダークリー』 SF作家フィリップ・K・…

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初「ブロック」されました。 : 似非リベラルの実例

「リベラル」という言葉が意味するところとは、基本的には次のようなものだ。 つまり「リベラ…

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樋口毅宏 『雑司ヶ谷R.I.P.』 : 堕ちるところまで堕ちたフリ

書評:樋口毅宏『雑司ヶ谷R.I.P.』 樋口毅宏のデビュー作『さらば雑司が谷』の続編である。 …

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樋口毅宏 『さらば雑司ヶ谷』 : 「汚れっちまった悲しみ」のナルシシズム

書評:樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』(新潮文庫) 最初に、小説としての出来について書いておこ…

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マーティン・マクドナー監督 『イニシェリン島の精霊』 : 人間というもの

映画評:マーティン・マクドナー監督『イニシェリン島の精霊』 お話としては、実にシンプルで…

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諸星大二郎 『孔子暗黒伝』 : 異形なる世界へのロマン

書評:諸星大二郎『孔子暗黒伝』(集英社) 本作『孔子暗黒伝』は、諸星大二郎の初期傑作として名高い作品である。 決して「諸星大二郎ファン」というほどではない私だが、それでも長年の間には何冊かを読んでおり、その中には「印象的だった作品」も少なくない。 したがって、代表作くらいは読んでおかなくてはいけない作家。それが、私のとっての「諸星大二郎」であった。 そんなわけで、昨年はひさしぶりに諸星大二郎の新刊を読んだ。連作的な短編集である『夢のあもくん』である。 この作品集は、私の

沼田和也 『牧師、 閉鎖病棟に入る。』 : 承認欲求と 自己劇化の罠

書評:沼田和也『牧師、閉鎖病棟に入る。』(実業之日本社) 著者の沼田和也氏については、ず…

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映画 『サイレントヒル』 : 霧と闇の 〈黄泉の国〉

映画評:クリストフ・ガンズ監督『サイレントヒル』 じつに美しいホラー映画だ。 「ホラー映…

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