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「天皇制・天皇」関連書のレビュー

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「天皇制・天皇」関連書のレビューを 紹介します。
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記事一覧

古田徹也 『謝罪論 謝るとは 何をすることなのか』 : 人の振り見て、わが振り直せ

書評:古田徹也『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』(柏書房) 本書の「プロローグ」は、…

年間読書人
4か月前
18

小林秀雄 『戦争について』 : 戦時における「時局迎合と 俗情との結託」

書評:小林秀雄『戦争について』(中公文庫) これまでは「小林秀雄の恥部」として、全集には…

年間読書人
4か月前
31

クリストファー・ノーラン監督 『オッペンハイマー』 : 他人事ではない。

映画評:クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』(2023年・アメリカ映画) 第二次…

年間読書人
5か月前
29

リンク集「日本のドキュメンタリー映画+α」関連レビュー

(※ 日本のドキュメンタリー映画、実録映画、実話映画と、関連書のレビュー等を収録していま…

年間読書人
5か月前
3

大谷能生 『〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ』 : …

書評:大谷能生『〈ツイッター〉にとって美とはなにか SNS以後に「書く」ということ』(フィ…

年間読書人
5か月前
20

リンク集「ニック・ランドほかと日本の現代思想家+α」関連レビュー

【扱われる主な思想家・哲学者】(※ 収録順) マーク・フィッシャー、ニック・ランド、マルク…

年間読書人
5か月前
12

リンク集「思想・哲学+α」関連レビュー

【扱われる主な思想家・哲学者】(※ 収録順) プラトン、ジョン・ロック、デイヴィッド・ヒューム、エドマンド・バーク カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス ショーペンハウアー、フリードリヒ・ニーチェ、マーク・トウェイン ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、アルベール・カミュ ミッシェル・ド・セルトー、ロラン・バルト、ウンベルト・エーコ ジュディス・バトラー、マルティン・ブーハー、エドワード・サイード スーザン・ソンタグ、ヴィクトール・フランクル、 ミッシェル・フーコー、ジ

三上智恵監督 『戦雲(いくさふむ)』 : 庇を貸して 母屋を取られた人々

映画評:三上智恵監督『戦雲(いくさふむ)』(2024年) 「Wikipedia」によれば、本作の監督…

年間読書人
6か月前
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小津安二郎監督 『風の中の牝雞』 : 「批評的深読み」 とは何か。

映画評:小津安二郎監督『風の中の牝雞』(1948年・モノクロ作品) 小津安二郎の戦後第2作目…

年間読書人
6か月前
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溝口健二監督 『残菊物語』 : 忘れさられた「身分差別」

映画評:溝口健二監督『残菊物語』(1939年) 溝口健二の作品を見るのは、これが3作目なのだ…

年間読書人
6か月前
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中井英夫論 「眠り男の迷宮・迷宮の夢」 : 『中井英夫全集[12]月蝕領映画館』月報 …

 【旧稿再録:初出は、2006年1月17日刊行『中井英夫全集[12]月蝕領映画館』。2005年後半に…

年間読書人
7か月前
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中井英夫 『月蝕領映画館』「中井英夫全集12」 : 反世界からの映画批評

書評:『中井英夫全集[12]月蝕領映画館』(創元ライブラリ・2006年) 『月蝕領映画館』は、…

年間読書人
7か月前
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小津安二郎は「変態」である と、 蓮實重彦は言った。

先日、映画監督・黒沢清と、黒沢に大学で「映画表現論」を指導した、言うなれば黒沢の「映画の…

年間読書人
7か月前
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奥泉光 『東京自叙伝』 : 東京から日本全土に拡散した「地霊の呪い」

書評:奥泉光『東京自叙伝』(集英社文庫) 私が偏愛する作家の一人、奥泉光が2014年に刊行して話題作となり、同年の「谷崎潤一郎賞受賞」を受賞した作品『東京自叙伝』である。 私が奥泉に惚れ込んだのは、第2著作で第1長編となる『葦と百合』(1991年)を、刊行後しばらくした時期にたまたま読んで、すっかりその「異様な世界」にハマったせいだ。 『葦と百合』が、どういう作品だったかというと、言うなれば、中井英夫『虚無への供物』や竹本健治『匣の中の失楽』に連なるような「幻想ミステリ