『靖国問題』と その〈明晰性〉 : 高橋哲哉 『靖国問題』
書評:高橋哲哉『靖国問題』(ちくま新書)
【旧稿再録:初出「アレクセイの花園」2005年5月31日】
(※ 再録時註:高橋哲哉と加藤典洋による「歴史主体論争」は、一般的には加藤の論を支持する議論が多かったようだが、私は終始一貫して、高橋哲哉支持である。これは明らかに、私の物の考え方が高橋に近いからだろうし、それは自慢できることだろうと思う。加藤典洋の議論は、あまりに「日本人向き」なのである)
先日の、小泉首相の靖国神社参拝問題をめぐって、来日中であった中国の副首相が、小