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短編集『growing』の台本を公開します

ご無沙汰しております。演劇ユニットもちもちのうえまきです。

上演のお知らせはできていませんでした。なんとか暮らしてはいました。

この一年半企画書は何枚か書いたのですが、実行したものはほぼありません。

そのうちの一つが『growing』です。

2021年3月の上演を目指して準備をはじめました。上演にたどり着くことはできず、結局、うえまきがだらだらと6月くらいに完本させ、うえまきがだらだらとしているうちに8月も下旬です(わたしが住んでる街では夏が終わりました)。

いろんな人の力を借りて、書き上げることができたので、やっぱり読んでほしいです。

7本の短編台本ともちもちの3人のあとがきから成るPDFデータです。ダウンロードも印刷もできます。

家でひっそり読むもよし、zoomで友達と読み合わせるもよし、上演なんかしちゃってもよし(連絡待っています)、いろんな方法で楽しんでいただければと思います。

そして、もしこの台本になんらかの「価値」を見出してくださった場合、その「価値」の分だけ、どこかに寄付してもらえたらと思います。500円でも100円でも。医療従事者に、飲食店に、家にいる時間が長くなったことで安全な場所が減った子どもに、災害の被害を受けた地域に、あなたが送りたい場所に、送ってください。お願いです。

こちら、ご参考までに


以下、台本のあらすじです。


何も知らずに見たいよ!って方は、一番下までスクロールをお願いします。




「だるまさんの一日」

5人の大人が公園で遊んでいます。だるまさんがころんだの変化形、だるまさんの一日をやり始めますが、遊びにそれぞれの生活がにじみ出て辛い感じになってきます。

「卒業(カッパと)」

高校の卒業式の後、男子高生の川口渉は同級生を河原に呼び出し告白を試みます。そのときどこからかカッパが現れます。
川口「カッパとか神秘的なものにはね、小学生の夏に会うから意味があんの。そういうのに出会って、大人になりました、みたいなのは小学生までなの。今、高三の春。7年おせえ」

「よい恋人」

古典落語「替り目」のもちもちバージョンです。旗揚げ公演で「長短」のもちもちバージョンを上演しました。すてきな演目があったので、また書いてみることにしました。酔っ払って帰宅したテルと帰りを待っていたフミの話。テルはベロベロだけどまだ飲み足りないようです。亭主関白な夫と情深い妻の話が、わがままなテルくんと優しいふみくんの話になりました。

「反省」

男子中学生が反省文を書いていると、教室にセーラー服の知らない少女が現れます。っていうのは夢でさっさと反省文を書こうと思ったら、また目の前にさっきの少女が。あれ?ぐるぐるしてる?まどろみの中で反省を繰り返す男の子の話。
「ぼくは一体何を反省していたんだ?」

「初体験(カッパと)」

カッパシリーズ2本目。高校の卒業式の後、カッパと遭遇した川口は大学生になり、川口は彼女とラブホテルに来ていました。さて、これから、というときにどこからカッパが現れます。あまりに邪魔です。

「スキを見せろ」

女子大生の神田と奈良山は中学時代からの同級生です。自分たちの世界を守りすぎた二人は、恋愛にとても不器用。やっとデートに漕ぎ着けた神田でしたが、待ち合わせの直前、真っ白いワンピースにコーヒーのシミをつけてしまいます。助けにくる奈良山。下北沢駅改札前の戦いです。

「晩夏(カッパと)」

カッパシリーズ最終章。川口は社会人になりました。5年付き合って、同棲までしていた恋人とお別れをしました。引き払う前の何もない部屋に、川口が一人。そこにカッパが現れます。さすがにカッパどころではない川口でしたが
川口「、、、俺、小さいとき、お前に会ってる?」


気になる一本だけでも読んでもらえたら嬉しいです。



それでは!



長くなりましたが!



『growing』



です!




これからもよろしくお願いします。

ラジオ始めます。

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