自然と見えない物の力
予定を決めているようで、決めていない1日だった
週末には会社の人が貸してくれたこの本を全部読んでしまおうという気持ちだった
早朝に目が覚め、そのまま布団に落ち、会社に行くよりも少し遅い時間に、また目が覚めた
歳をとると寝れなくなってくるのは、こういうことかもしれない、と最近少しずつ自覚してきた事象に寂しさと嬉しさを感じながら、居間に座る
程よく微睡み、ケータイを弄んでいるとお腹がすく
恋人さんが残したカオマンガイを、思ったより量の残ったソースと食べる
肉は細切れにしか残っていないが、それでもおかずの入ったご飯だ
異国の地で育った食文化、少し辛い
ごま油を入れて中和した
食後の眠気に身を任せ、昼寝をした
大好きな波照間島も、昼の時間は昼寝の休みと、長い間店が閉じてしまうのをふと思い出した
はてのうるまの、あの青さは、少しずつ澱んでしまっている、珊瑚も静かに白くなる
昼寝から起きて、花の水を変えた
このまま怠け者になってしまっては、せっかくの休日が物寂しいと、本を手に取る気力が湧いてくる
社会人になって、休日を有意義に過ごそうという気力が格段に上がった(少し前の冬を除いて)
読み始めて、ワクワクを感じつつ、ふと、今は繋がっていないWi-Fiの手続きが、土日でも出来るのではないかと思い付いた
相変わらず電話は繋がらなかったが、来店予約が夕方に取ることができた
そこまで伸び伸び本が読める
そこからは、本に没入した
小学生の頃はハードカバーだからと避けてしまったが、作者の狙い通り、大人の私でもワクワクできた
この本の自然観とか,ファンタジーでありながら,現実世界とリンクしている様子とか(恩田陸先生の解説にもあったが)
主人公二人が、幼い日に受けた思いに対する念という部分で心に詰まるものがあった
その念ではなく、生まれ持ってのサガだと、答えるところも良かった
たくさん書きたい感想があるのに、何かが詰まって何にも出てこないや
読み終わった後、Wi-Fiの開通のために店に行かなきゃ行けなかったから、あんまり時間はなかったけど、窓を開けて外の空気を楽しんだ
恋人さんがくれたお花を外に出してやって、しばらく眺めた
太陽のない曇りの空が、涼しい風を運んでいた
秋と形容するには、少し頼りないかもしれないほどに、涼しい匂いがした
本当は自然が好きとか、神道とか、スピリチュアルとかそういうことを書きたかったんだけど、上手く書けないや
付属品に魅了されて買った美味しくないお酒で酔いながら1人,言葉を編む秋の夜
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