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たいろーのユニコーン転職ラジオ #144回の感想

▼たいろーのユニコーン転職ラジオの最新回

▼自分は得意と周りは苦手の組み合わせ

Daigoさんの「自分が得意な領域というだけではなく、周りの人が苦手としている領域かを見る」という内容に気づきがあったとのことです。

曰く、お二人とも戦う場の設計が大切だと考えているということです。自分の強さを活かすだけではなく、相手の強み弱みも見て勝てる土俵で戦うことを選ぶ。

▼3Cとポジショニングの考え方(スピーカー目線)

これはビジネスの世界で言うところの3Cとの考え方に通じます。ビジネス用語としては有名な言葉なので皆さんご存知かもしれませんが。自分が持つコンテンツの良し悪しだけではなく、競合と比較してより顧客に魅力のある価値を提供するという考え方です。

もう一つは聞きなれない言葉かもしれませんが、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)という考え方もあります。これは要するに戦う場の設計、土俵の選び方のことです。

3Cとポジショニングはどちらも個別の部分だけで考えるのではなく、全体を俯瞰して価値を捉える見方です。

▼ClubhouseのポジショニングとDabel(アプリ目線)

スピーカーとしてのポジショニングの話から少し離れて、アプリとしてClubhouseのポジショニングについても考えてみます。

その前に皆さんはDabelというアプリをご存知でしょうか。音声コミュニケーションアプリという意味ではClubhouseに似ています。詳しい説明はDabelファウンダーの@iguchiJPさんが書かれています。

投稿の時期が昨年5月ですが今このタイミングで読むと、色々と気づきがあります。ClubhouseとDabelとStand.fmの違いは以下のように説明されています。

Clubhouse:ソーシャルな電話

Dabel:ソーシャルなラジオ電話

Stand.fm:ソーシャルなラジオ

正にこの、電話なのかラジオなのかといった点がポジショニングです。Dabelは真ん中のラジオ電話という立ち位置にいます。Clubhouseはコメントやアーカイブといった機能を削ることによって、ソーシャルな電話というポジショニングをしています。

▼引き算の美学

Clubhouseがコメントやアーカイブといった、あってもおかしくなさそうな機能を搭載しなかったのは、あえてそのようにしている設計思想を感じます。詳しくはPdM(プロダクトマネージャー)のエバンジェリストである、@ozyozyoさんの見解が参考になります。

スティーブ・ジョブズが設計に関わったApple製品は引き算の美学でシンプルに作られているという話をよく聞きますが、Clubhouseは機能のデザインにこれを適用したと考えられます。

▼オーディエンスとしてのポジショニング

爆発的流行から1週間ほど経って、Clubhouseではボーナスタイムが終わりつつあります。強いコンテンツや司会力を持っている人はスピーカーになるが、それ以外の一般オーディエンスが発信者側に回ることはなくってきました。こうなってくると発信力の弱い一般オーディエンスは挙手をしても発言の機会を得ることはなく、話す側と聞く側の二極化が進んでいます。

一方のDabelはユーザー層も使い方もClubhouseとは違って、ゆるい雰囲気が形成されています。コメントの機能もあるため聞き手側にいても、反応を示したい場合は文字で表現することが出来ます。

@shinichiNさんがClubhouseとDabelを使ってみた経験から、両者に対して鋭く分析しています。

Clubhouseの爆伸びによって、Dabelへ流れているユーザーもいると思います。オーディエンスのポジショニングとしてClubhouseが合わない人はDabelを一度利用してみてはいかがでしょうか。

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