博論日記16/365:ロシアのビザ・システムは深遠不可解

・今持っている学生ビザの期限が7月の頭で切れるので、先月末に大学の職員と一緒に内務省窓口でビザ延長の手続きをしてきた。うちの大学は大学院大学ということもあり規模がかなり小さく、留学生も私の前に来たのが数年前のことだというし、ロシアのビザ・システムというのが頻繁にコロコロ変わる。そういった色々な都合から、当初は大学がビザの手続きに慣れてなくて、色々と苦労した(今はもう大丈夫だと思いたい)。

・今回の大きな問題は、私のパスポートの期限が2023年の秋に切れてしまうということだ。基本的に、ビザ発行にはパスポートの有効期限が少なくとも一年半必要で、私のパスポートはこの基準を満たしていない。大学の職員と内務省のビザ担当の職員にこの件について話をして、今すぐパスポートの更新をすべきかお伺いを立てた。

・曰く、いますぐに更新が必要なわけではない。ただし、ビザはパスポートの期限の半年前までしか出ない。だから、今回発行されるビザの期限は2023年の春頃までということになる。その期限が切れる前(2023年の年初くらい?)にパスポート更新→ビザの貼り替え→ビザの延長手続きをするといい、とのこと。博論で忙しいときに大変な用事ができてしまったなあ、でも、必要なのだから仕方がない……。

・と思いつつ、その延長されたビザを今日取りに行った。情報が正しく記載されているかをチェックしようとビザのページを開くと、その期限は、7月xx日。

・7月?

・なぜか、ビザがまる一年分延長されていた。

・ありがたいけども、いいの? 先月に聞いた話とぜんぜん違うけど。

・まあこちらとしては嬉しいのでありがたく受け取りますけども。一年間このまどろっこしいビザ延長に関わらなくていいなら喜ばしいことはないわけですが……。

今回わかったこと:ロシアのビザまわりの手続きは複雑怪奇かつ二転三転しており、内務省職員ですら正確にその内容と手続き結果を把握することはできない。

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