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禍話リライト「一員になる家」

Aさんという女性には、Bさんという中学校時代からの女友達がいる。
中学、高校時代を共に過ごし、大学こそ違う地域の大学を選んだが、同窓会などの機会がなくてもしばしば二人で会うような仲だった。長期休暇のたびに近況を報告しあっていつもお互いを高め合うことができる、そんな仲だった。親友、というものに違いなかっただろう。
大学を卒業し、二人は地元の会社――同じ職場ではなかったが――に就職した。職場が違っても、二人の仲の良さは相変わらずだった。一か月に一回は顔を合わせて、彼氏できた?というような他愛無い話題で盛り上がることもあった。
ある時期、Aさんの仕事が立て込んでBさんからの誘いを断らなくてはならないようなことが続いたのだそうだ。だからといって角が立つような間柄ではない。忙しいならしかたないよね、そう言ってくれていた。
それで、Bさんと会って飲むのも二、三か月ぶり、というある日のことだ。

一目見て、「あれ?」と思った。

Bさんはひどくやつれた顔をしていた。それも、精神的な要因であることが即座にわかるような有り様だった。
身だしなみにどこか綻びがある。「あれ、この子こんなに財布にレシート貯める子だったっけ?」というような違和感がある。例えて言うならひげを切られた猫のような挙動――外界との距離感をつかめずに身体を何かにぶつけてしまうような――がある。そんな節々に、彼女の精神的な不調は透けていた。
そういえば、と思った。少し前、誘いを断らざるを得なかった時のメールに「会ってほしい」という空気がにじんではいなかっただろうか。忙しさにかまけて気づけなかったことがひどく心苦しかった。それでどうこうという仲ではないにしろ、悪いことをした、と思った。
今目の前にいるBさんも、もの言いたげな顔をしている。それなら真摯に向き合いたい。
よーし今日は何でも聞くよ!と冗談めかしたり、自分の職場の愚痴を話したりしてBさんが話しやすいように水を向けてみる。一軒目、二軒目、三軒目……ずいぶんお酒も回って、少しは調子を取り戻したらしいBさんが、やっとそれを打ち明けた。

職場でひどいパワハラを受けている、という話だった。
仕事ができる相手からのパワハラならまだ納得のしどころもあったのかもしれない。けれど、相手はコネ――縁故入社したのだろう先輩の男性だった。Bさんが強く抵抗できるタイプではなく、場が丸く収まることを最優先にする人柄だったこともあって、特に目を付けられていたのだろう。朝言ったことが夕方には変わるような相手にどうすることもできない。不満を吐き出すこともできず、ただただ苦しさが募るばかりだった。
そしてとうとうBさんはプロジェクトの中で手柄を奪われてしまったのだという。いったん彼女が提案した内容を仲間内ではボツにしておいて、そっくり自分の企画として提出する……そんな最低の真似をされたのだった。明らかにBさんの性格につけこんだ行為だった。先輩はそれで上からの覚えも良くなったらしいが、たまったものではない。
それは酷い!と素直に告げる。誰か信頼できる同僚に話したりできないの?と訊いたが、Bさんは首を振った。その先輩というのが縁故も縁故、どうやら社長の近辺の人物らしく、どうしようもないという空気があるらしかった。Bさんに対する同情もないではないのだが、助けの手が差し伸べられるには至らないのだという。
「……そんな状況だから、さすがに私もちょっと馬鹿なこと考えちゃって……」
そう言うBさんに、反射的にそれはよくないよ、と返す。馬鹿なこととは何かを強いて聞こうとは思わなかった。
「どうしようかとは思ったんだけど……明日休み?」
幸い予定は何もない。するとBさんは、明日の夜付き合ってほしいところがある、と切り出してきた。断る理由も特にない。
「……あの家に行こうよ」
あの家?と聞き返す。それに答えたBさんの声が妙に静かだった。

「ほら、あの……一員になっちゃう家……」
「え……ちょっと……それは駄目だよ!」

思わず、強い語調で止めてしまっていた。


一員になってしまう、という家がとある団地の一角にある。その地域で生まれ育ったAさんもBさんも、その家のことを知っていた。
そもそもは別荘に近い用途で建てられた物件だったらしい。山を切り崩して造成された団地の、頂上近い場所にあるその家は奇妙なほどに大きかった。セミナーハウスか何かに見えるほどには広々としていて、避暑に使うものとしてはどうにも似つかわしくない。金持ちのやることは違うとでも言うべきなのか、堅牢なつくりの建造物だった。
それではどんな家族の持ち物なのかというと、父親、母親、姉らしい女の子、弟らしい男の子、という四人家族だった。管理のほうが大変だろう、と周囲は思ったが、そんな一家が夏のたびに滞在している。さらに奇妙なのは、その立地が別段避暑に向いているわけでもないことだった。風光明媚な場所でもなければ行楽に向いているわけでもない。どう考えても、あえて別荘を作る必要があるようには思えない。
限られた近所づきあいの中で隣人が聞いたところによると、風水か何かがその理由にあるらしかった。方角としていい場所だから夏はそこに来なければならない、というようなことを話すので、少し怪しい家族だという感じはした。けれど、その思想を周囲に強いてくるわけでもなければ、近所づきあいにおかしな点があるわけでもない。だからまあいいか、と受け止められていた。
しかし、ある時期からその家族に異変が起きた。経済的に恵まれているはずの一家なのに、二人の子どもが目に見えて痩せ細っていたのだという。大丈夫なのか、と訊いても、子どもたち自身がそれを不満と捉えている様子がない。両親は少し痩せただろうかという程度だ。こんなものでしょう、と言うが、子どもたちの痩せかたは明らかに十分な食事を採れていないときのそれだった。おそらく予兆だったのだろう、と思う。

夏でもないのにその家族が滞在していて、近隣の住民も妙に感じていた、そんな冬のことだった。
夜、一番近い家の住民がトイレに立ってそれに気づいた――家の玄関口に立って何かを呟いている人物がいる。いったい何だろう、と思った。変質者が出るという話もついぞ聞かない地域のはずだ。おかしなことに、その人物はちゃんと設置されているはずのチャイムを鳴らそうともせず、玄関口に立ったまま、同じ言葉を繰り返している。

「夜分恐れ入りますが……夜分恐れ入りますが……」

あの家族の父親らしかった。火急の用ならチャイムを鳴らせばいいのにそうしない。明らかに異常事態だった。どうしたんですか、と戸を開けた。

父親は血まみれだった、という。

思わずうわっ!とのけ反った。父親の手には血だらけの工業用のものらしき刃物が握られている。え、え、と言葉を継げないでいる隣人に、父親はこう告げた。

「これ、私の血じゃないんですけども……あの、ちょっとねえ、自分にはどうにもできないので、お願いしてもいいですか?」

……そんなことがあって、父親以外は誰もいなくなってしまった。
遺されていた手紙の内容から納得ずくの心中未遂だろうということになった。生き残ってしまった父親は病院かどこかに入れられているらしい。

その家が今も残っているわけだ。が、それはそれはきれいな状態で残っているのだそうだ。
そんな凄惨な事件があったのだから、最低でも一室はすさまじい有り様になっていてもおかしくはない。けれど、事前にビニールシートを敷くなどして家を汚さないようにしたらしかった。だから、警察による諸々の処置が済んでしまえば、清掃業者の必要もないほどにきれいな状態だった。
ただ、きちんと整えられた広い家の中、これまた広々とした一つの部屋だけは、壁紙がびりびりに破けたままになっているという。床の絨毯も大きな獣の爪に切り裂かれたようにずたずたになっている。
そして、そんな部屋の真ん中に、ぽつん、と小さな真四角のテーブルがある。部屋の広さにそぐわない、こぢんまりとしたテーブルだ。その上に、一冊のアルバムが置いてある。しっかりとお金をかけて製本された、重厚な手触りのアルバム――途中まではきちんとその家族の折々の姿が納められているという。
ある時、肝試しの一団が冗談半分でアルバムに知り合いのプリクラを貼り付けたことがあった。程なくしてそのプリクラに写っていた知り合いは亡くなった。自殺、と言われている。あまりに急な死には違いなかった。
同じようなことが何度かあった、という。

それで、その家のとある部屋にあるアルバムに写真を入れると一員になってしまう、ということになっている。


そこにBさんは行くと言うのだ。
「だってもう許せないから……限界だよ私……」
そうは言うが、さすがにAさんも困ってしまった。プリクラを貼ったら、という下りは尾鰭かもしれないが、事件自体は事実だ。警察にとっては疑いようのない心中だったから、新聞の地方欄に小さく取り上げられただけで終わった事件ではある。心中という事件の性質のこともあれば、一家の家柄のことも絡んでいたかもしれない。あまり取り沙汰するのも……という空気はあっただろう。だとしても確かに人が殺されている場所だ。
そもそもその先輩の写真はあるのか、とAさんは訊いた。Bさんが言うには、先輩が単独で写っているような写真は用意できなかったらしい。だから、社員旅行で撮った集合写真のデータから、ほかの人に累が及ばないように先輩の部分だけを切り取り、引き延ばして一枚の写真にしたのだという。
こんな感じで、と差し出された写真に目を落とす。無理に拡大させたその人物の顔はすっかりぼやけて、まるでのっぺらぼうのような薄気味悪いものになってしまっている。
「……嫌なら私ひとりで行くから」
渋る気配を察したのかBさんはそう言った。確かに気は進まない。けれど、こんな精神状態の友人を一人でその場所へ向かわせてもし何かあったらどうしよう、とも思う。貼るだけ貼ればそれで満足するのかもしれない……
だから、次の日の夜にAさんも一緒に行くことにした。


そこはきちんとした団地だった。二人とも初めて来る場所だったが、家並も道路もきれいに整備されていて、街灯も欠けなく整然と夜を照らしている――が、それもとある一角に差し掛かる手前までだった。
ふと路面が悪くなったことに気づいてあたりを見回すと、どん、と例の家までが見通せる。周囲の区画が造成地の状態で露骨に放置されているのだ。さすがに嫌な気分になった。鍵が閉まっていることに期待する気持ちもあったが、裏口かどこかが開いていていてあっさり侵入できてしまった。
それなら目的の部屋を探さなければならない。大きな家だと知ってはいたが、聞きしに勝る広さだった。一階、吹き抜けに中二階、さらに上って二階……どこだろう、と見回りながら、確かにこれは家族四人でどうやって過ごしていたのだろうと思った。
並ぶ部屋の中に一つだけ扉の閉まった部屋があって、そこがその部屋だった。
扉を開けてうわ、と一歩退く。噂どおり、壁紙も、絨毯も、大きなフォークで掻きまわしたようにずたずただった。動物や人間のすることには見えない。そしてその部屋の中央に、正方形の小さなテーブル――その上に、一冊のアルバムがある。
それを見たAさんはすっかり部屋に入る気をなくしてしまっていた。Bさんとの友情はもちろん大事だ。それでも入りたくないほどには怖かった。
「あるけど……ここ入るの?」
懐中電灯で室内を照らしながら訊く。傍らのBさんも少しばかり雰囲気に呑まれているようだった。
「……やるよ。ちゃんと写真も作ってきたんだし」
そこまで決意が固いならどうしようもない。
「そっか……それじゃパッとすませちゃってよ」
「うん……」
しかし、さすがのBさんも慎重に部屋を進んでいく。それがAさんにはもどかしかった。
「ねえ、早くやっちゃってね。ほら、外誰か通りかかったみたいな声してるから」
うん、と小さく返事をしたBさんが、少し間を置いて怪訝そうに振り返る。
「誰か通りかかった? ここの周り誰もいなかったよね」
それを聞いてAさんもあれ、と思った。確かにこの家の周りは道路も荒れて街灯もないのだ。肝試しのグループが来た可能性もあったが、それにしては「怖いなー」と言い交わすような浮足立った雰囲気がない。どちらかといえば世間話でもするようなトーンだったから、近所の人でも通りかかったような気がしたのだ。今はもう何も聞こえない。ごめんごめん、と先を促すと、Bさんはアルバムを開いて写真が途切れる場所を探し始めた。
「……これ何人か写真入れてるよ。一員になっちゃったかはわかんないけど……何人分か挟んで、」
Bさんの言葉が不自然に途切れた。見れば、彼女の動きがぴたりと止まっている。写真を貼るスペースがあるのだろうページを開いたまま、ぴくりとも動かない。
「ちょ……ちょっと何! やめてよ! 脅かしっこなしだよ!」
懐中電灯に照らし出された彼女の手元が、身体が、小刻みに震えている。え、ちょっと、待って、という、意味をなさない呟きが聞こえてくる。それが怖くて部屋の中に入れない。Bさんはこちらに視線を向けることもなく震えている。怖いことにかわりはないが、こちらから声を掛けない限りにっちもさっちもいかない、そう思った。
どうしたの、と言葉にして踏み出そうとした時だった。

わっ、という音の波――テレビのミュートを意図せず解除してしまった瞬間のように、人の話し声が耳を打った。
三、四人はいるだろうか……玄関の外ではない。一階にいる。
吹き抜けに面した廊下にいるAさんにはその会話の内容が明瞭に聞こえるはずだった。それなのに話している内容が理解できない。まるで隣家の会話のようにしか聞こえてこない。

その声も、視線の先のBさんの様子も、そのどちらもが恐ろしくてならなかった。
とりあえずBさんのほうへ近づいて声を掛ける。
「ど、どうしたの!」
「ち、ちょっとおかしいよ……これ、これ見て!」

彼女が指し示すアルバムのページに、ぼやけにぼやけた一枚の写真が貼ってあった。
ぼやけた人物が着ている服でわかった。拡大とトリミングの具合が僅かに違う。けれど、それは確かにBさんが用意したものと同じ写真から切り取られた、例の先輩の写真だった。

「……私がやったんじゃない……!」

Bさんが恐怖している理由は痛いほどにわかった。
それが同じ社員旅行の写真から切り取られたもので、しかも彼女が用意したものではないことはAさんにも分かっている。それなら同じ会社の誰かが、自分たちより先に、自分たちがやろうとしたのと同じ行為をしたことになる。それが怖いのだ。
それでBさんも我に返ったらしかった。

「出よう!」
「いや今出ても何か声が、」

言いかけて黙った。声が階段を上ってきている……しかもその三、四人の集団は壁伝いに手探りで前に進んでいるらしい。手でべたべたと壁に触れながら暗闇の迷路を進んでいるような余分な物音が、話し声に混じって聞こえてくる。階段はすぐそこだ。それなのに、まだその言葉はうまく聞き取れない。

『■■■■■■■■■■■■■!』

強いて文字で表記するなら、『うぁふぁいふぁっへはうあは!』……という具合だった。必要以上に呼気の混ざった、しまりのない声――それでわかった。

舌か歯がない人間がしゃべっているのだ。

逃げようにもその階段しか出口へ通じる道はない。
二人は立ちすくんだままその声が近付いてくるのを待っているしかない。

『■■■■■■■■■■■■■!』

もうひとつ気づいた。その声の中に若い声、むしろ幼さのあるような声が混じっている。
――この家の家族だ!

階段のほうを懐中電灯で照らすことなどできない。けれど、暗闇に沈む廊下に、闇より暗い影がふっと落ちる。暗さに慣れた瞳で、一人、二人、三人……背丈で親子だ、と判別できてしまった。
そして、その後からもう一つの影がやってきた。奇妙に小さい影が、ゆっくり、ゆっくりと、壁を這うようにして合流する。まるで目が見えていないような動きに見えた。

その影はまともに聞き取れる言葉で、こう言った。


『その人もう家族になってます!』



……気がつくと、Aさんの自宅の庭で草むしりをしていた、という。
子どもの頃の記憶を無意識になぞっていたのかもしれない。深夜というのに手を泥だらけにして、一心不乱に雑草をむしっている娘と娘の友人を、Aさんの両親が怪訝そうな顔で見ていた。
「どうしたんだ?」
問われた二人は、笑われるかもしれないけど、と前置きをしてからあの家であったことを打ち明けた。眠っているところを起こされたにも関わらず、両親は話を聞いてくれた。
「……まあ、お化けのことはどうかわからないけど、写真は誰かが置いたんだろうなあ」
そうお父さんが言う。
「私に同情して誰かがやった、ってことなんでしょうか?」
「いやあ、例えばBさんのことを好きなひとがいてね、許せないと思ってやったのかもしれないし、あいつが職場の空気を乱してんな、って思ったひとが、とうとう我慢できずにやったのかもしれないよね。Bさんのためっていうよりは自分のために……色々あるよ、会社ってのは」
退職したお父さんにそう言われると不思議な重みがあった。
「たまたま同じ噂を知ってたのかもしれないけど……怖いねえ」
「怖いですね……」
お父さんの言葉に頷いたBさんは、憑き物が落ちたような顔をしていた。
「本当に怖い思いをしたし……人を呪わば、っていうんじゃないですけど、寸でのところで踏みとどまれてよかったです」
「そうそう、うちの庭もきれいになったしね!」
そんなお父さんのユーモアが場を和ませた。その日はそれで終わった、という。


結局あの先輩がどうなったかについて、しばらくの間は怖くて聞けなかったのだそうだ。
「そういえば話せてなかったんだけど……あの先輩のこと」
一年ほど経った頃、お盆休みにBさんがそう切り出した。
「……もう今はいないんだよね」
辞めちゃったってこと?と訊くと、彼女は首を振る。

「いや、亡くなったの」

事故か自殺かわからない死に方だった、という。
海辺の街で飲んでしたたかに酔い、夜釣りに行くと言って防波堤から海に転落したらしかった――もともと釣りの趣味もなく、釣り道具の用意すらなかったにも関わらず。服を着ている上に酔っぱらってもいたから、事故の線も否定できない。状況的に見ればどちらかといえば自殺だろうという話だった。
しかし、特に流れが急な場所でもないのになかなか遺体が見つからない。潮の流れが複雑でないことをよく知っている地元の人間が首をかしげるほどだった。

結局、見つかったときには一か月近くが経過していた。
先輩の顔はぐちゃぐちゃになっていた――まるでぼやけた写真のように。
顔は判別がつかないほどだったが、その首にはちゃんとネクタイが残っていた。あの写真の中で身に着けていたのと同じネクタイだった。

偶然かもしれないけれど、深く考えないようにはしている……そんな話だった。


……本当は「家」ではない、という。
そもそも団地ですらないのだそうだ。Aさんから聞く段階で、すでに明確な場所やその建物の正体は隠されていた。その上でさらにどこかわからないようにしてほしい、ということだったから、設定を変えた部分もある。
ただ、その場所は今も確かに存在している。

聞き終わって、きっかけが何年前かはわからないですけど、そんなことが続くってあるものなのなんですかね、という感想を漏らした。
Aさんはこう答えた。


「……いっぱい部屋がありましたからね、まだ」



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出典

禍話X 第八夜 40:18頃~ 

※著作権フリー&無料配信の怖い話ツイキャス「禍話」様にて過去配信されたエピソードを、読み物として再構成させていただいたものです。

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