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身障者手帳を持たない車椅子ユーザーの雑記

私は身体障害者手帳を持たない車椅子ユーザーです。
今持っているのは、「精神障害者手帳」の2級のみ。
これを言うとみんなにびっくりされますが、私自身も「なんで身体の手帳降りないんだろう〜」と思うことがたくさんあります。

身体障害者手帳がないと、車椅子の補助がおりません。
歩行器レンタルも、クラッチも、全額負担です。
場所によっては、車椅子補助は等級にもよると聞きました。
身体障害者手帳は国の15条指定医という脳神経内科などの特定の科の医師によって書かれた診断書でなければもらうことはできません。
逆に精神障害者手帳は精神科の診断書でないと難しいのですが、数値の出る出ないだけでみるとハードルの高さは一目瞭然です。

私は今のところ「転換性障害(変換症)」の人間として病院に通い、薬を飲んでいます。
環境によって歩けたり歩けなかったり、時に「いつも歩ける場所でも今日は歩けない」ということもあります。
その基準については自分でもわからず、精神科の主治医に相談しても首をひねるばかり。

脳神経内科、脳神経外科、整形外科の検査を今年6月に受けていますが、思い当たる病名はどれも該当せず。
脳神経内科の先生だけは、「全部の検査をしたわけじゃなくて、思い当たる検査をしただけだから、精神疾患と言い切れない」と言いました。
「希少な病気、まだ見つかっていないような病気だったり、難病の可能性も否めないからね」と。

しかし今の病院の精神科病棟で「イジメを受ける」というトラブルがあった私は、もうこの病院で検査を受けることはできません。
しかし別の病院となると、片道35キロの峠を超えた先の病院で、転院するのもとても難しいのです。

そのため、今は完全に「その流れ」で転換性障害、ただのストレス障害を持っている者として生きています。
精神科にしか通っていないので、15条指定医対象ではない精神科の診断書では身体障害者手帳は降りない。
体力的に働くのも難しく、「ただのストレス障害でほぼ健康」と勝手に判断されたこの病気は、障害者年金を1銭も受給することができないのです。

私はまだ自走車椅子だからそれで済んでいるけど、同じ待遇の人で電動車椅子に乗ってるとか、もう寝たきりで動くことすらできないという人もいます。
だけど、電動車椅子も電動ベッドも補助なしで、みんな泣く泣くお金を払って購入しているのです。

今日車椅子の業者さんとたまたま話す機会があって、業者さんと「それっておかしいよね」という話になりました。
そして、市役所の福祉課の〇〇さんと話してみたらいいよ、分かってくれる人だから、と紹介してもらいました。

私は過去に1回、福祉課の人に話をしているんです。
こういうことで困っていて、でも精神科通院だからどうにもならなくて…って。
でも「あー、それはもう、どうしようもないですね」と匙を投げられただけ。
今日紹介された人じゃなかったけど、だから全然期待してない。
医療従事者が「イジメ」をするくらい、私は誰にも信じてもらえないし、誰のことも信じられなくなってしまっているんです。

でも、それでも私はこの数年間で、いろんなケースを知って、いろんな制度を知って、多様性のあり方も福祉のあり方もたくさん勉強してきました。
実際に困っていることもたくさんあって、泣き寝入りばかりの日々だったけど、業者さんが「〇〇さんに相談してみなよ!」「絶対おかしいよ!」と一緒に闘ってくれるのに、当の本人が「もういいや」って諦めるのは、なんか違う気がするんです。

明日もう一度市役所に行って、困りごとを話してきます。
それで変わるかはわからない。
行政は人間の作ったものだけど、所詮行政でしかない。

それでももう一度、闘ってきます。
私は本当の私と闘ってくれる人と一緒に、本当の幸せを掴みたいです。


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