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マタニティヨガ。

マタニティヨガについて
思うことを書こうと思う。

"マタニティ" という言葉に
センシティブな状態の方は
読まなくて大丈夫だからね。

わたしはもともとは、
「自分が経験したことのないことは
教えられないなぁ…」という考え方で。

例えば。
相撲をやったことがないのに
相撲は教えられないし、
作ったことのない料理を
教えることもできない。

なので、
妊娠も出産も経験のないわたしは、
マタニティヨガはあまりご縁のないもの
と認識していた。すこし前までは。

ところが、数年前から
わたしのクラスに通ってくれていた
生徒さんがご懐妊するケースや、
ほかの先生のクラスに通っていたが
もう激しい動きはできないので、
nemu先生のクラスに出させてもらって
いいですか?と聞かれるケース、
出産後のリカバリーとしてわたしの
クラスに出たいと言ってくれる方が
いたりして、気づくとかなり妊婦さんや
ママさんたちとご一緒することが多くなった。

わたしとしては、
実際に妊娠・出産の経験がある先生
のほうがよいのでは?という思いだったり、
マタニティ専門のクラスのほうがよいのでは?
という思いがあったりもしたが、
「先生のクラスがいいんです」
とゆってくださることもあり、
無理なく自分のペースで参加して頂く、
ということが増えてゆきました。

そのなかで、
経験がないなりに
学べることは学んでおこうと思い、
2021年の1月にマタニティヨガの
ティーチャーズトレーニングコース
を受講し、修了しました。

その後もどんどん、
マタニティにまつわる生徒さんが
なぜだかたくさん来てくださって。

なぜ "マタニティにまつわる"
という表現をしたかというと。

妊娠をしている方だけが
「マタニティヨガ」が必要、
ということではないんだなぁ、
と感じるようになったからです。

・実際に妊娠をされている方。
・不妊治療をされている方。
・出産をされた後の回復期の方。
・出産後子育てに追われているママさん。
・長い間不妊治療をがんばったけれど、
お子さんには恵まれなかった方。
・妊娠をされたけれど出産まで至らなかった方。

さまざまな方がいらっしゃるのです。

そして、おひとりおひとりが
いろいろな不安や葛藤のなか
体や心の安定を求めてヨガをしよう、
と思ってくれているということ。

そしてわたしのクラスを
選んで来てくださるということ。

その気持ちを思うと、
できる限りのことをしてあげたいなぁ
と思うのです。

ある日聴いていたpodcastで、
「赤ちゃんは最も神様に近い存在」
という言葉が耳に入ってきて。

自我(ego)のない赤ちゃんは
最も神様に近い純粋な状態であり、
その存在をおなかに宿しているお母さんは、
いわば "聖母"のような神聖な状態なのだと。

赤ちゃんは生まれたのち、
成長とともに自我が目覚めてゆくのだが。

そのときに
親の自我を子どもに
押し付けてはいけない、
それもegoを手放す練習である、
ということも話されていた。

いい子でいてほしい、
こういう道に進んでほしい、
こういう学校に入ってほしい、
こういう人と付き合ってほしい。

子を想い、
いろんな思いがあると思うが、
子どもにも失敗する権利があるのだ、
という話が印象的だった。

失敗を経験することで、
正しい道を知っていくのだと。

子育てはヨガの学びと
共通しているのだなぁ、と。
わたしは感じたのです。

ego を手放す。

そしてその
神聖な存在とつながっているママさんたちが、
わたしのもとにいらしてくれる、というのは
とてもありがたいなぁ、と。思うわけです。

そんなこんなで、
出産経験はないものの、
妊婦さんにまつわる知識は
すこしずつついてきました。

つわりで物が
食べれなくなってしまう方もいれば、
過食になってしまう方もいたり、
けっこうガンガン動ける方もいれば、
いろんな身体の変化であまり動けない方、
心配や気がかりが増えてしまう方もいれば、
どーんと構えてケロッとしてる方もいる。

アーサナの取り方もそれぞれで、
「あ、これはもう辛いんだな。」
「え、これは意外といけちゃうんだ!」
てな感じで、人によってけっこう違うし、
逆に、みんなに共通することもあるなぁ、と。

実践にていろいろな知識を
身につけさせて頂いております。

いまのところ
マタニティに特化した
クラスはしておりませんが。

マタニティの方のみならず、
さまざまな状態の方に寄り添える
クラスができるといいな、と
思う所存です。

日々の経験が
学びになっております。
ありがとうございます。

ちなみに。
写真は台湾に住む甥っ子たち。
長男くんは次男くんが生まれたときから
もうお兄ちゃんの顔で手を握っていて
感動してしまいました。

namaste.

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