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休校から103日目、新学期初日

Back to school!
うちの小二男子の登校が、今日から始まります。長かった、実に長い休校期間であった。休校に入るまでの流れを忘れないうちに書いておこうと思う。

私がこの新型インフルエンザの報道に初めて触れたのは、1月13日の夜だったと記憶している。翌々日には日本で初めての感染者が出た。この時にはこのウイルスがどの程度かわからなかったけど、とりあえず電車通学の小二男子(その頃はまだ一年生)には「マスクを外さずに学校に行くんだよ」と伝えていた。我が家は三浦半島民でして、小二男子の学校へは他の国の人たちに大人気のスポットを通過する必要があり、その頃にはまだまだ旅行者の姿が日常的であった。そしてだんだんとウイルスの報道が大きくなり、コロナという名前が浸透してきた頃、2月中旬には私も子供に対してかなり厳しく衛生的であるように指導していた。その頃には海外からの旅行者はかなり減っていた。

2月20日前後に行われた学年発表会では、学年みんなでの合唱を披露し、保護者はこれまでの間隔での着席。当日まで行われるかどうか不安だったことを覚えている。学校に着いたら玄関前にて手指のアルコール消毒。この頃にはアルコール消毒がどこでも当たり前になっていた(マスクの売り切れもこの頃からだ)。
これが、子供たちの合唱を見た最後の日になってしまった。あれよあれよという間に日本全体に不安が充満してきて、この学年発表会の週末に予定されていたPTA総会は中止になり、そして週が明けて2日経った頃。

テレビ報道などで都内私立小の休校第一陣が知らされたその日の帰りの会で、小二男子の学校も休校入りとなる。2月の最終週の真ん中で、突然の「とりあえず1週間休み」となる。ロッカーのものは置きっぱなし、また明日、ではないけど1週間後にはまた来られるね、ってノリで帰宅(小二男子はこの日、学校の課外クラブでドッヂボールをやってから帰ってきた。日常は続いていた)。
急なお休みにしては準備良く、学校から1週間分の宿題プリントを持ち帰ってきた。

私は休校決定で絶望した。いや、子供の命を守るのは何より大事なことだよ!でもね、そのベクトルと全然別のところで、「私は子供と過ごすのが怖い」のだ。

子供と過ごすの怖い怖い症候群には、それなりの理由がある、と私は考えている。小二男子の他に我が家には園児な女児がいる。子供の成長は喜ばしいし楽しいものだけど、私には常に二律背反の気持ちが付き纏う、子供と何かする時に強烈な選択肢が必ず2つ思い浮かぶ。それは、自分の子供時代があまりに窮屈で辛かったので子供たちにはそんな思いで過ごして欲しくない、しかし私には「窮屈でない状態」のノウハウがないので常に子供を観察ししっかり対話しないと前に進めない、という思いと。もう一方で「こういうとき、こうして育ったよね」という過去のノウハウを世間の条理のように取り扱ってしまう、インナーチャイルドの私が常に訴える。1つの選択をするにも自分の中の幾つもの場所にお伺いを立てねばならず、子供からの発信にありのままに答えられないのです、必ずマッハで逡巡してしまう。しかし基本的には感情表現は1つしか選べないし、他人に伝えられる思いは1件につき1メッセージくらいだし、子供にわたしの表現を出すというだけで、わたしの内面が荒れ狂う大波ザブンの日々、それがわたしの子育て・・・。
なので!子供とがっつり過ごすことが、本当に怖い。見ない方が幸せな気がするパンドラの小箱を、開けまくることになるから。

しかし、しかし休校なわけですよ。最初の段階では園児な女児のほうはまだ通園があったので「とりあえず1週間、小二男子(当時小一)となるべく愉快に過ごしてみるか」と腹を括ったのでした。現実には抗えない。

当時のツイートを遡る(完全なる鍵垢)。

2020/2/26
「さて明日から1週間どうするかなっていうか1週間したら学校行けるような判断が取れる状況だといいですね・・・」
(あまいぜ

「美容予報:マスクだからリップメイクを楽しめないので、アラブの女の子たちみたいにアイメイクに凝り始めることでしょう」
(特にそんな波は今もきていない

2020/2/27
「めがねが先週からリモートだから子供が書斎に行かないように気を使う。リモートしながら子供を見るのは不可能だと思う。私もこの先の講座を練りたいけどそんな時間取れないし、子供の面倒と家事に終始してしまう」
(めがねは私の夫。外資のソフトウエアエンジニアで、なんと我が家で一番最初に移動自粛を開始していたのだった。私の仕事はワークショップを企画して当日運営までやる講師業。2月15日の講座を最後に、ワークショップ開催は控えていた。全回予約満席だったが、この時点では2月末までの間は全てキャンセルとしていた。オンラインでの講座開催を始めたのもこの頃

「どうでいいこと、の供給が圧倒的に足りなくて窒息しそう!」

そんなこんなで数日乗りこなしたところで、小二男子の学校より2/28に連絡が入る。「当初1週間としていた休校を、年度末の修了式予定日までお休みとする」つまり春休みにいきなり突入宣言。
どうなる私!どうなるロッカーの中にそのまま放置されたものたち!

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↑心を落ち着かせるため、子供の家庭学習の横でゼンタングル描いたり、般若心経の写経したりしてた。頭を空っぽにするのが難しいADDの私・・・

続きはまた今度。


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