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モテる女はバッグが小さいという民話

ドラマ『僕の姉ちゃん』の第五話に、次のようなセリフのやりとりがある。

弟(順平)「そんな小さいバッグで会社行ったの?」

姉(ちはる)「『モテる女はバッグが小さい』という民話があるように〜」

弟「どんな民話だよ笑」

姉「笑笑、今夜のデートは、ムリめな女を演出してみました~」

ドラマ制作陣も気に入ったセリフだったのか、公式Twitterでも引用されている。

さて本日の議題は、まさしくこの民話。表題のとおり「モテる女はバッグが小さいという民話」に関してである。

大学のときのこと。
授業前の休み時間にやたらとバッグの小さい女性が教室にいたので、友人とこんな話をした。

友人「なぁよ、たまにいるバッグがやたら小さい子って、荷物どうなってんだ?ペンすらしまえないじゃん」

私「さぁ、なんももってきてないんじゃない?それか誰かに持たせてるか」

友人「んなことあんの?ふーん」

私「わからんけど」

友人「なんももたずにきて授業受けるだけってお気楽なもんだな」

このやりとりから数年後。
高校時代の知人と再会して話をしたときに、なぜだかバッグの話になった。

知人「出かけるときはいつもこのバッグひとつだけで、学校もこれだもん」

私「授業とかは?」

知人「なんも」

私「なんも?」

知人「もってかなくても、まわりが貸してくれるし。『きょうは俺が貸すよー』って言ってくれる」

私「?」

知人「わたし姫だから」

私「姫…?」

知人「そう、姫」

私「ひとりで授業受けるときはどうすんのよ」

知人「まあ基本学校の最寄りで待っててくれるし、授業もひとりで受けることないから」

私「待っててくれる?」

知人「そうそう、男たちと待ち合わせしてから学校向かう」

私「ほぉ」

知人「あたし、ひとりで学校いけないの」

私「(なんだこいつ…)」

なるほどこれが、冒頭で触れた姉・ちはるによる、「モテる女はバッグが小さいという民話」である。

あくまでイメージだけど、港区女子でおなじみ東○カレンダーに載ってるモデルとかって、バッグが異常に小さい気がする。

これで大学の友人と話していたときに浮かんだ疑問は図らずも解決されたわけだが、ある種の虚無感みたいなものも浮かんだ。

彼女たちにとって授業は授業ではなく、自分の地位を確認するためのための手段だったというわけか…。

ひとりで受けても先生がしゃべり続けてくれるから寂しさを感じないのが授業のこの上ない利点だと思っていたら、こういう「使い方」もあるのねと実感。

けど、その知人が、ちはるのいうような「ムリめな女」だったかどうかは、結局よくわかんない。

モテる女とムリめな女って似ているようでやっぱなんか違う気がするなぁ。


知らんけど。

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