遊べる本屋はどこへ?
「遊べる本屋」でおなじみのヴィレッジヴァンガード。通称ヴィレヴァン。
あの粗雑な雰囲気が大好きで、一歩間違えれば違法になりかねないような商品のコーナーに迷うこともしばしば。
思春期ど真ん中の中学生のときには、まるで繁華街の路地裏に迷い込んだかのような感覚さえ抱いた。
なにか見てはいけないものを見てしまった謎罪悪感に駆られて、ぞわっとした。ぞわっと。
高校のときには、部活の友人とともに出かけて、買いもしないのに、ずーっと店内うろうろしてた。そのときに買ったヤバめのイヤホンを高校に持って行ってたのもいい思い出。
とくに、大型店である下北沢店はほんとうに楽しかった。大学に入ってある程度資金力ができたら、軽く二時間くらい入り浸って、掘り出し物を探した。
あー、わけわかんねぇよ…
と心のなかでつぶやく。それが心地良かった。
だが。
しかし。
きょう、およそ4年ぶりくらいにシモキタのヴィレヴァンに言った。久々のシモキタヴィレヴァンだと思ってワクワクしてた。してたのに…。
あれ?
へ?
毒が減ってる…!、というかもう毒が抜けてる……。
そう、あの猥雑な雰囲気がかなり緩和されて、中学生くらいの女の子が気軽にマンガを立ち読みするようなお店になっていた。
あふれんばかりのサブカル女子だらけだったはずのシモキタヴィレヴァンが…。
うそやん。
これじゃ、ちょっとゴチャゴチャした雑貨屋さんって感じだ。
心なしかお客さんも少なくて、なんだか寂しかった…。
もしや、昨今のコンプラ社会にあらがえず毒抜きされてしまったのだろうか。
アダルトグッズを堂々とおいてたはずが、いまやレジ横に隔離。別に買うわけじゃないけど、あの同居感が好きだったんだけどなぁ…としみじみ。
シモキタに行けばヴィレヴァンに立ち寄るというのは、私にとってひとつの常識みたいに思ってたので、ちょっとこれは悲しかった。
まぁそんくらい思ってるなら4年も間隔あけずに定期的に通えよって話なんですけどね。
うーん、ポストヴィレヴァンみたいなお店どこかにないですかね…?
それと、井の頭線高架横がクソオシャンになってたので驚きしかなかった(本記事のサムネ参照)
寂しいっす。
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