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世間話担当大臣

政局・選挙クラスタになって十数年。
せっかく推しが総理大臣になったというのに、その良さが全然発揮されてなくてなんだかモヤモヤする。

ただ、話していると「鼻マスク」になってしまうのはわたしも同じなのでいつもいつも同情してしまう。

ところで、よく使われる政権浮揚策のひとつに、新たな大臣を創設して刷新感をだすというのがある。

そこで、だ。

ここはあえてぶっ飛んだ提案をしたい。
すなわち、話したり聞いたりするのが主要な業務の「世間話担当大臣」的なポストの新設だ。

このたびの感染症が流行しはじめてから、人びとが日々の思いを「話す」機会が激減しているような気がする。

おそらく会食がないというだけで、会話はめっきり減ったことだと思う。

そしてそのせいか、話の聞き方を忘れてしまったひとも多いように思える。

小中学生のときによくある、1学期でそこそこ仲良くなれたのに夏休み明けにはどんな話すればいいかわからなくなったり、あだ名呼びから苗字呼びに退化してたりするような事態が、国内全体で起きているといえる。

だからこそ、聞こう、話そう。
いまこそ、話し方、聞き方を思い出そう。

とにかく、この国にいるひとりでも多くのひとの話を聞いてほしい。そして、話してほしい。

なにも政策とか外交とかむずかしい話である必要はない。
たわいのない内容でも「聞く」と「話す」をあきらめないことが、大事だと思う。

さて、わたしにとって、「名前を覚える速さ」と「連絡がマメ」と並ぶ三大特技が、「世間話をすること」だ。

会話ができる相手ならどんな人とも世間話できる自信がある。電車で隣の席になった人といきなり世間話しろと言われても全然問題ない。

親類や関係先がおばちゃんだらけだからか、いつの間にか世のおばちゃんに対応できるような会話の仕方になっていた。

おばちゃんウケする話にはとくに自信がある。

というか、そんな自信ってもう、わたしはそのうち綾小路きみまろかなんかになるんか…?

てなわけでわたしとしては、たくさん喋れないこのご時世がずっとなんかもどかしい。
去年から知り合いではあるけど、なんだかよく知らない相手の何と多いことか。

ともかく。
こういう世の中だからこそ、ちゃんと話して聞くということを忘れちゃいけない。忘れちゃあいけないんだ。

だいじなことなので2回。

ん、だいじんなこと…?

あ、そっか大臣の話してたんだった。

そうだ、せっかくだし世間話担当大臣は綾小路きみまろさんにやってもらえばいいんじゃないかな。


写真は新宿末廣亭にて。

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