186.お菓子夢
2020.1.23
ひとり暮らしの母の家に行く用事があって行ってきた。
屋内の、中庭のようなだだっ広いスペースの隅の方にこたつが置いてあって、母が座っていた。
近頃母は炊事をせずに食事はお菓子で済ませているらしい。
あまり良いことではないけれど、もうええ年やし食べたいものを食べたい時に食べればええかな、と思う。
私がこたつに入ると、母が「おかしん食べ」と菓子鉢を出してくれた。
菓子鉢に入ってるお菓子よりも、かっぱえびせんが食べたい。
そこに菓子売りのおばさんがやって来た。
「ピヨピヨ千鳥、ピヨピヨ千鳥はいかがですか~?」
ピヨピヨ千鳥て何や??
母は何故か家の中まで入って来たピヨピヨ千鳥売りを呼び止めて、ピヨピヨ千鳥を買い求めた。
新しいお菓子買わなくてもたくさんあるのにー。
で、ピヨピヨ千鳥ってなに?
「社長、あんたと同い年やで」ピヨピヨ千鳥売りのおばさんは、ピヨピヨ千鳥の社長らしい。
言われて顔を見ると、ハァ私と同年輩のおばさん。
ピヨピヨ千鳥を食べてみると、すごく美味しかった!
外側はパリっとした皮で、中には甘いクリームが入ってる。
トロっとしたクリームじゃなくて少し堅いクリーム。
クリームパピロの、皮がうんと薄いやつみたい。
この頃になると、これは夢だと気づいていて、せっかくなのでお菓子を食べまくろうと思う。
源氏パイとかなんか安っぽいお菓子が多いけど、まず菓子鉢のお菓子を全部食べてそれからかっぱえびせん爆食いじゃ~!
まずはピヨピヨ千鳥を全部食べなくちゃ、と思っていたら目が覚めた。
悔しい。
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