くもり空

手離して軽くなっていく。

重いと思っていた荷物を少しずつ下ろしていく感覚。少し軽くなったと思いつつ、まだまだ気にかかる。不思議なもので、軽くなりたかったのに軽くなったらなったで、もの寂しさは付き纏う。夏、ああもう来てしまったの? ひとりで自由に過ごした夏の記憶を思い返しては懐かしみ愛おしむ。記憶はおまもりだ。

出来ないことを悲観してるなんて時間の無駄だから動きたい、なのに動けない。失われていく自信。自分の存在意義。生きていればそれだけで価値があるなんて思えなくて、兎に角憂鬱。自分はそうなってしまったのだからせめて子にはそんなことは感じさせたくない、負の連鎖は断ち切る。でもわたしの心のケアは誰がしてくれる?

誰もケアしてくれないから自分の好きなことでしか癒すことが出来ない。誰かに頼ったってまた空虚感が増すだけ。そんなのは分かっていても誰かに縋りたいし弱音は吐露したい。誰か癒してよ

空は曇っていてあたまがぼんやりする。今日も頭痛がする。