忘れてない

忘れてないです。

ただ授業に追われていただけなんです。ほんとです。誰も覚えていないとは思いますが。

普通に短編1つ訳すのを学期中にやるのはあまりにもしんどいので、今回は授業に関連した文で綺麗だなあ!!!と思ったやつを訳してみようの会をやります、個人的に。この部分が好き!ってだけで他の部分全然読み終わってないんですけどね。げっそりです。

Mário de Sá-CarneiroのGrande Sombraというお話から一部抜粋して訳しました。彼はポルトガルの現代主義を率いた大詩人フェルナンドペソアの大親友の、これまた有名な人らしいです。友達が「昔学校でやった!」と言っていて、それを読むのに四苦八苦している私は母語の強さを今一度思い知らされるのでした。

なんか、読み終わってないんですけど、空想癖のある男の話みたいですね。いつか全訳したいなあ


マリオ デ サ カルネイロ 「巨大な影」より


しかし、私たちの畑にある建物の奇妙な屋根裏は、幼少期の何年間の間私にとって不思議な世界の中心であったその屋根裏は、特別だった。
一度だけ気まぐれに覗いたことがあったのだが、床張りはされていなかった。今日はっきりしたのだけれど、そこは単なる屋根と天井の間の空間だった。建物の一番高い部分だったのだ。時々、召使い達が掃除をしに来ていたようだった。私を誘い入れようとしたが、一度も誘いに乗らなかった。怖かったのだ。今ならわかる、私はただ、現実を知ってこの魔法の目を失うことが恐ろしかった。
嗚呼!それでも私は幾度か扉まで登っていって聴いた。夕方の涼しさを備えた風が渦巻きながら入ってくるのを。其処此処の梁が擦れて音を立てるのを—-そしてその全ては私の空想の中で姿を変え、黒い翼が踠き、空気の流れに引き摺られ、骨をパキパキ鳴らしているのではということになった。ある日勇気を出してもう一度その扉を開けるに至った。そこにあったのは濃い半影で、窓に濾された昼下がりの陽の光が魔法のように脈打ちながら埃に多彩な輝きを与えていた。驚き、その素晴らしさに目の前が真っ暗になった私はすぐに扉を閉め—逃げた。


伝わらないなあ。最後の埃の部分が、原文だとすごい綺麗なんだけどなあ!ネットに全文公開されているので気になった方は是非。世の文を書く人々はすごいですね。

よく見たら、原文タイトルの下に「フェルナンドペソアへ」と書いてあって仲良しかよ〜🥰という気持ちです。


読んでくれた人がいたらありがとうございます、こちら、近くのスーパーに急に設置された寿司コーナーの写真を差し上げます。サーモンしか入ってないのに10ユーロとかします。


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