お勉強って一生続くんだって。

2ヶ月ほどのニート生活を満喫しつつも転職に向けて動いていた私も、昨日ようやく転職活動にピリオドを打つことができた。
今度の会社は、前職のように嫌な音に悩まされるようなことはなく、精神的にだいぶ楽になる内容だが、資格をとるための勉強が必須となっていく。

勉強…勉強か。
人生は勉強の連続というし、人は一生学び続けると誰かが言ってたような気がする。だけど、私といえば学生時代まともに勉強といえるようなことをしてきたのか甚だ疑問なのだ。
それこそ、幼稚園の頃なんかは積極的に勉強するぞ!!!と意気込み、こどもちゃれんじのワークブックも届いたその日に全ページ終わらせても足りないから小1のドリルを解くくらいには勉強が好きだった。そこからどういうわけか自然科学に興味を持った私は、小学校に入学してからは親に頼み込んで学研の科学シリーズ(これがめちゃくちゃ面白かった)を1年間購読していた。手形の石膏を作ったり、色水を作ったり。あと何したっけ?あ、そうだ。プランクトンを育てようとして失敗したこともあった。とにかくそういう実験的なことをするのが楽しくて、ますます科学の面白さを目の当たりにした。おかげで小学生の頃は理科が一番の得意科目になった。

そう。小学生までは。

え、中学生からは違うのかって?違うんだな、それが。
先ほどの話を補足すると、小学生の私は理科が得意だったが算数は大の苦手だった。同じ理系科目にもかかわらず。何故か?計算だ。計算の苦手さは中学、高校、大学、そして大人になった今でも同じ。大量の数字が出てくると混乱して何をどうするのかわからなくなる。だから公式を覚えるのも苦手。
中学の理科も同じで、生物分野については計算する部分がほとんどないおかげでそこだけは毎回定期テストの点も高かった。しかし、中学生になったばかりの私が最も楽しみにしていたであろう、化学分野は壊滅的だった。密度ってなんだ?割合?どうやって求めるんだっけ??質量…パーセント…濃…度…????といった具合である。中1の科学でつまづいてしまった私は、そのまま化学反応式もどういう原理でこうなるのかもまったくわからないまま、いつしか生物分野以外の理科が苦手になったわけだ。
ちなみに高校からは生物基礎すらすでにお手上げ状態だったので、もはや理科、いや理系科目は全般苦手になってしまった。一応暗記科目のはずの地学基礎すら一度赤点を喰らうくらいには苦手だったし(文系寄りの生徒は地学基礎が必修だった)、基礎のつかない化学に至っては学年全員2年生になったら必修という地獄。私が進路選択で文系を選ぶ決定的な理由だ。

じゃあ結局中学生以降の私はなにが得意だったかって、英語か国語だったと思う。私は小学校生活の間で読書が趣味となり、小4の頃は学年で最も多く図書室の本を借りたことで図書室だよりに名前が掲載されたことがあるくらい本が好きだった。というより、本を借りた冊数で同じ学年にいた嫌いな人が1位だったのが許せなかったのが本音なのだが(それはそれとして読書は楽しんだ)。とにかく毎日図書室に通い詰めて毎日のように本を借りては返すのを繰り返していくうちに、小4の3月には学年で本を借りた冊数ナンバーワンになっていたわけだ。そういうわけで本をたくさん読んでいくうちに、語彙力が増えていき文章を書くことの面白さに目覚め、小学校高学年頃には自作の小説もひっそり書くようになった。文章を書くのは今でも好きなので、ニートになってからはnoteに自分について色々思い出しながら書いたりしているわけだが(まぁ文が支離滅裂なのは置いといて)、小説はもう書けないだろうな。世の創作をされる全ての皆さん、すごいよ。
英語についてはどうして得意だったのか、実は今でもよくわかってない。でも、中学も高校も英語の成績は一番良かったけど、どうやって勉強してたのか覚えてない。普通に授業の予習をしてたり単語帳をペラペラしてたくらいだと思う。とにかくフィーリングでこうだろうな、と思ったのがあ、なんか合ってた〜ってのがめちゃくちゃ多かった感じ。ただスピーキングは絶望的に苦手だった。なぜか理屈で正しい文法で喋らなきゃと脳が思ってしまうらしい。単語とかだいたいフィーリングでいけたのになんで!って思うんだけど。
ちなみに台本を用意した状態で喋るのは幸い得意だった。高2の頃、通っていた学校に留学生が来た時に日本の歌(もちろん「ふるさと」のような唱歌やわらべ歌であり、J-POPではない)を紹介したいということで私含む合唱部の2年生だけが駆り出されたことがあった。その際、私が司会進行として英語でそれぞれの歌について英語で簡単に解説した。これが英語科の先生に褒められたのが嬉しくて、「来年は絶対応用英語選択しよ!」と心に決めた。尚、当たり前だが台本なしのスピーキングがメインの授業だったため、私はついていくのに必死だった。それでも英語を学ぶのは楽しかったので、大学受験も英語科のある学校をメインに調べていた。結局それとは別のことを学んで卒業したけれど、それはそれで楽しかった。

さて、随分と回り道した気がするが、小学生〜高校生の私の勉強遍歴(?)はだいたいこんな感じだ。最初は「私って理系かも!?」って思ってた(子どもながら)のに、だんだん計算の苦手さに気づいて「そうじゃなくても私絶対文系じゃん…」と思うようになったのが自分でも笑えてくる。

そういえば、私が幼稚園に通っていたころ、ある小学生の作文の内容があまりにも強烈に印象に残っていて、20年近く経った今までずっと忘れたことはなかったくらいだ。
その作文の書き手は、算数が苦手な女の子で、他の教科は勉強するのに算数にだけは手をつけない。母親はそれを見て、「あなたがどんなに逃げても、算数はずっと追いかけてくるよ。算数だって、あなたの仲間になりたいんだよ」と声をかける。そこから目が覚めた書き手は、「これからは算数も一緒に勉強しよう」と決意を新たにする、という内容だった。気がする。書き手の母親の台詞は私のうろ覚えだが、「どんなに逃げても、算数はずっと追いかけてくる」部分ははっきり覚えている。

そうだ、苦手って一生ついて回るんだ。自分の知識という仲間になって、いつかの自分の役に立てるように。算数だってそうだ。得意と苦手が分かれる教科だけど、絶対役に立つことがあるのだから、決して蔑ろにしてはいけない。
苦手だからといってほっぽったりしないで仲間にしてあげて、いつかの自分のために努力しよう。そんな教訓を得られる作文だった。かくいう私も、学生時代は無理とか苦手だとかいって、仲間にしようとは考えなかったのだが。今の私はそうはいかない。これから新しく仕事をするうえで絶対必要になることばっかり勉強していく必要がある。苦手だからって避けて通れない。でもこれは、「仕方なく」じゃなく、私のためだから。
「あなたも、私の仲間になって」


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