自分にかけ続けている呪い

「お前は幸せになんかなれない」

「お前は幸せになっちゃいけない」

「自分だけ幸せになろうなんて思うな」

「お前は被害者じゃない、加害者だ」

「お前のせいで家族がバラバラになったんだ」


10年前からずっと、わたしがわたしに向けて放ってきた呪いの言葉。

幸せを望む一方で、いつも頭の片隅にこの呪いの言葉が出てくる。

仲が良かった家族が、自分のせいでぐちゃぐちゃになったのを見てきた。

だから人と深く繋がることが怖くなる。

誰かとお付き合いしても、いつかこの人も離れていくと思うと、向こうから離れてしまう前に自分からその人を離してしまう。

その人がわたしといたら、その人はいつか不幸になるんじゃないかと思う。

こいつと一緒にいなきゃよかった、と思われるんじゃないかと怖くなる。

友達にだって、本当のわたしを知られたら、みんな離れちゃうんじゃないかって怖くなる。

誰かに必要とされないことがものすごく不安で怖いから、いつも外ではいい子を演じてきた。必要とされたいから、必要とされるように仕事も頑張った。必要とされることで、ここにいていいんだって安心感を得たかった。

人と深く繋がろうとしないから、いつも人のうわべだけをみてきた。相手がどんな言葉を望んでいるのか反応を望んでいるのかわかるから、相手が喜ぶ自分になりきった。嫌われないように、できる限り好かれるように。だけどだんだん、それが薄っぺらいことに気づいた、でも戻れなかった。


「ひとりでいるほうが楽」っていうのは、半分本当で半分嘘。ほんとは誰かと繋がっていたいし、ぬくもりを感じたい。

寂しいって心が叫んでるし、そろそろその感情に蓋をすることがしんどくなってきた。

寂しい、苦しい、ここから出してって、幼いわたしがずっと叫んでる。


24歳。

全然おとなになんてなれなくて、

見た目だけ変わって、中身は10年前と変わらない。





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