良い人悪い人正しい人。心の層から読み解く心の仕組み。

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「良い人・悪い人・正しい人。心の層から読み解く心の仕組み」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

今日はですね、けっこう夜の配信となりましたけど皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ということで今日はですね、ちょっと心理学講座的なお話をさせていただきたいなと思います。

昨日のお話のもうちょっと深掘りしたというか、心理学的に解説した内容みたいな感じになるかもしれませんけども、「心の層」のお話ですね。

僕らの心って言うのは、これいろんな表現ができるんですけども、とくに対人関係においてはですね、いろんな層があって、そして生きてますよっていうお話なんですね。

一応この層をですね、こちらの方(本家のブログ)に書いてみたんですけども。

よかったらそのブログの方を見ていただければと思います。

さっさと説明に入りたいと思います。

大きく五つの層があるよっていうお話をさせていただきましてですね、対人関係に向けて五段階ありますよっていうところなんですけども。

まずはですね、僕らは人に対して、人に対する時、表面的にはすごく「良い人」というのを演じるっていうかね、良い人の仮面を被るとかいうところになります。

昨日のお話でもね、自分の中にある要素のうち、良い部分を前に出すよってお話をさせてもらったんですけど。

その時にですね、やっぱり嫌われたくないとか上手くやりたい、好かれたい、変な人だと誤解されたくないとかね、あるいは失礼ないようにしたいとか迷惑かけたくないとか、困らせたくないとか、様々な配慮によってですね、「良い人」っていうふうに振る舞うわけですね。

この良い人っていうのは実は「補償行為」って言われてる部分でございまして。

良い人であるふうに振舞わなきゃいけないのはなんでかっていうと、実はその裏側に全く反対の「実は俺悪いやつなんだ」っていう自己嫌悪って言ってもいいんですけれども、そういう自分は悪いやつなんだっていう思いがあるわけですね。

この悪いやつだと思ってるからこそ、それがバレたら嫌われてしまう・孤立してしまう・一人ぼっちになってしまう・攻撃されてしまう・馬鹿にされる、様々な思い、ネガティブな思いが出てくるので、それを隠すようにニコッと、良い人として振る舞うっていうのがだいたい私たちの習性になっていますね。

もちろんそれは人それぞれ振る舞い方があるわけですけども。

良い人を表に出して、良い人であることを出さなきゃいけないっていうふうに思うような裏側には、自己嫌悪が強くて悪いやつなんだっていうふうに思ってる自分がいると。

この「悪いやつ」っていうのが第二層になるわけですね。

この良い人・悪い人、この基準を作ってるものが第三層って言われるところで、これが「正しい人」。

正しさっていうところでございます。

ここはね、「ルール」「自分ルール」って言ったりとか、「観念」「ビリーフ」って言ったりとか「思い込み」っていうところで僕のブログにもよく出てくる単語でございます。

正しい・正しくない、こうすれば大丈夫・こういうのはダメっていうルールを僕たちは持っているんですね。

これは一般化されると法律みたいなふうになるんだと思いますけども、それぞれ個人の中にこの正しさっていうのを持ってですね、これで自分をある程度防御しつつですね、その正しさに従っている部分を「良い人」として前に出そうとして、これはアカンなという部分は隠そうということで第二層の「悪い人」っていう部分に繋がっていくわけですね。

ここの“正しさ”っていうところがけっこうポイントで、人間関係でのトラブルはだいたいここがキーになってることが多いわけですね。

ここでは正しさっていうある種のルールっていうところに縛られて僕たちは生きているので、そうすると人とぶつかった時、意見が食い違った時に、

「どっちが正しいか・間違ってるか」

「どっちが良いのか・悪いのか」

こういった議論になったりとか。

「どうせ俺が悪いって言うんだろ」みたいな感じで拗ねてみたりとか、「いつもあんたが正しいのよ」みたいな感じケンカになったりするっていうところがあって。

実はこの正しさの基準っていうものが人それぞれ違うので、最初は良い人同士で知り合ってですね、だんだんだんだん「こいつこんなところあったな」っていう悪い所が見えてきて、でもそれを作っているベースの正しさの部分というところが表面的に出てくるとケンカになったりとか、ここでイザコザが起こったりとかするわけですね。

ここは「パワーストラグルの層」っていうふうに言ったりとか、いわゆる競争ですね。

勝ち負けを争う、マウント合戦しあったりというのもここに出てきたりとかもします。

「俺がエライんだぞ」って自慢する部分もこの部分になってきたりします。

この正しさの層っていうのは、いわゆる自立系の中で言えば非常に強い人とそうでもない人っていうのに分かれるんですけども、この正しさっていうのをなんで作るのかっていうと、その裏側の層にヒントがありまして、ここに「痛みの層」、心の痛みの層があるんですね。

つまりトラウマって言ってもいいかもしれません。

そこで傷ついてすごく嫌な思いをしたりとか、そこには被害者的な思いだけじゃなくて罪悪感があったりとか、怖れや不安があったりとか、寂しさとか孤立感があったりとかですね、悲しみもあります。怒りもあります。

様々な感情、ネガティブな感情が渦巻いてる層があるんですね。

それは誰でもこれを感じたくないし、二度と傷つきたくない、二度とあんな嫌な思いをしたくないということで、もう傷つかないようにしようっていうふうに作ったのが第三層のルール、正しさなんですよね。

だから逆に言えばですね、正しさを主張するとかルールをきちんと持ってる人ほど傷ついてきたっていうふうに言えるんじゃないかな。

代表的なのがね、うちのブログでよく出てくる「ロックマン」っていう人ですね。

ロックマン/ロックウーマンちゃんですね。

彼らはですね、どっかで依存時代に傷ついて嫌な思いをたくさんしてきたんですね。

それをもう二度と傷つかないようにするために、自分を守るためのルールっていうのをガチガチに作ったっていうところが、この仕組みになっているわけですね。

じゃあこのネガティブな感情軍が一番最後かって言うと、その下に「愛と親密感の層」っていうのがあります。

ここには「才能」であったりとかですね、様々な「可能性」を秘めた、「セクシャリティ」もここにありますけども、愛と親密感の層というのが実は一番深いところにあるわけですね。

もちろんその愛や親密感っていうものを持って僕たちは生まれてくるわけですけども、親子関係、対人関係の中で傷つきます。

そしてそのさっきのようなトラウマ、痛みの層っていうのができあがるわけですね。

いわば上から「良い人」があって「悪い人」があって、「正しさ」っていう層があって、ここでバトルが起きるわけですね。

そしてここでバトルで負けるとですね、その下の「痛みの層」に突き落とされて嫌な思いをしなきゃいけない。

だからルールをガチガチに作って自分を守ろうというふうにして僕たちは行動してるわけなんですけども。

でもそこをさらに突き抜けていくと、一番下には「愛と親密感の層」があって。

そこに才能もある、セクシャリティもある、そしてですね、たくさん「感謝の思い」があるという、そういう層がそこに眠ってるわけですね。

で、僕たちカウンセラーっていうのはある意味トラウマを癒すっていうことやったり、ルール・自分ルール・観念を手放すっていうことがメインのお仕事になっていくんですけども。

つまりこの痛みが癒された分だけですね、この痛みの層は軽くなるもんですから、観念とかルールとか正しさっていうのがゆるくなります。

そうすると基準がゆるくなるわけですから良い人・悪い人っていう基準もゆるくなるので、そうすると「これは出してもいい」「これは出しちゃいけない」っていうふうな振り分けをしなくてもよくなって、表裏のない人、つまり素直で自然体の自分というところにいけるわけですね。

なのでそこの痛みの層、痛み・トラウマを癒しましょうということをカウンセラーはやったりとか。

あるいは僕の場合はどっちかっていうと、そこも扱いますけども、その下の「愛や親密感」、とくに「才能」っていうところに注目してですね、愛とつながる、才能とつながるっていうことをやって、それを活かしていこうというところを目指していくとですね、

結果的に痛みの層が緩和される、癒される、感謝に変わっていくっていうことになって、良い人の仮面を被らなくても自然体で生きられるようになりますよっていうことをサポートさせていただいているという仕組みなんですね。

この良い人・悪い人・正しさ・心の痛み・親密感。この五つの層、ここが理解できると人間関係もけっこう分かりやすくなってきて。

「あぁ、自分はここでぶつかってんだなぁ」とか「自分はここにまだトラウマがあるんだなぁ」とか、もちろんこれは様々な場面に出てきます。

今ガッツリとまとめてお話しちゃってるわけですけども、それだけじゃなくていろんなシーンで、職場ではここが強くなったり、パートナーシップではここが強くなったり、プライベートではここが出てくるみたいな感じで、この五つの層が様々な動きを見せるわけですけども。

ここを理解しておくとですね、自分が今どこで引っかかってのかなっていうところが理解できやすかったりとか、素の自分で生きるためにね、「やっぱりこの過去の問題と向き合おうかな」とか、「自分の才能とか魅力というものをちゃんと受け取ろうかな」っていうふうに意識を持っていくことができます。

そしてですね、最終的には「愛と親密感の層」ですね、ここと繋がっていくと自然に感謝も出てくるし、それから自分の才能も発揮できるし、ライフワークも生きてられるっていうことで、僕たちはここを目指してるっていうお話でございました。

ということで、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

根本でした。

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