世界のおすそわけ第17回

文と写真:KUNIKA

第17回目の世界のおすそわけのテーマは、アルバニアで経験した驚きの食文化について、です。

まず、アルバニアという国を、みなさまはご存知でしょうか?
私はお恥ずかしながら、アルバニア出身の旦那さんと出会うまで、国名もどこにあるのかも知りませんでした。
ギリシャの上に位置し、気候もよく綺麗な海もあるけれど、観光地化されていないため旅の候補にはあまり挙がらない国。
そんな未知の国出身の旦那さんの家族の用事で、先月久々に飛行機に乗って彼の生まれ故郷へと行ってきました。
そこでは日本の都会で育った私にとって、驚きの食文化が広がっていたのです...。

※ちょっと今回は人によってはショッキングな写真が含まれます。
でもここでは日常の様子なので載せますが、鳥が苦手な方は写真はサッとスクロールしてください。

写真1 (4)

湖が82個もある自然豊かな村で生まれた彼。
風が無いと景色が湖面に反射して、美しい鏡の世界が現れる素敵な場所です。
オリーブ畑が広がる広大な土地に、一軒家の家々がポツポツと並んでいます。
それぞれお庭があり、そこで沢山の果物や野菜を育て、鶏を飼い、暮らしています。
おやつは庭でとれる葡萄やイチジク・ザクロやプルーンなどの果物。
お酒は庭の葡萄を収穫して自分たちで作るアルコール40度ほどの“ラキ”という蒸留酒。
※アルバニアでは家庭でお酒を作っても問題なし。
畑で取れたオリーブでオリーブオイルを作り、庭でとれた野菜が食卓に並びます。
パンやジャムも手作りです。
そう、このように自分たちで育て作ったものが食生活の軸になっています。
そして一番衝撃だったのは、庭で飼っている鶏のこと。

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根本宗子楽しいことだけを書いていきたいと思います。気持ちが疲れて文章読むのが疲れちゃった人もこれなら気軽に読めるっているマガジンを目指します。

誰かを貶したり、傷つけたりする文章も増えている世の中。そんな中で好きなもののことだけしか書いてない雑誌があればいいのに!!と思い、こんなマ…

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