募集人材とjobのマッチング

昨晩、奥様の大親友でもあるエキサイトの人事 遠山さんをお迎えして45分弱お話しした 新規事業人材 について、その後感じた雑感をつらつらと。

先日はゲストがいらしたので、グラフィックレコーディング(グラレコ)をあるがゆうさんにお願いして、その場で描き起こしてもらいました^^

iOS の画像 (4)

iOS の画像 (5)


スタートアップ人材と新規事業人材の差

まず、スタートアップ人材と、
事業会社が行おうとしている新規事業人材は、
本質的に求められるスキルが異なるので、
採用する時にどちらの性質を求めているのかを明確にしたい。

スタートアップ人材は、
熱量の高い、
凡ゆる壁があっても、
実現したい状態に向けて、
諦めることなく突き進む。

一方で、事業会社の新規事業は、
既存のアセットを咀嚼して、
良いところを横断して組み合わせて、
無い物は外から持ってきてでも価値を作り最大化する。

つまり、スタートアップと新規事業では、
求められるスキルが異なるんですね。

例えば、弊社の採用で、僕が常に気にして見ている点としては、
クライアントと事業を共に創る人達と、
内外問わず連携(横串)して事業にする人は、スキルが異なっていて、
個人個人がどちらに向いているかを気にして見るようにしてます。

この、スタートアップ人材=起業出来る人は、
まぁ少ないし、そもそもこの性質の人達は、放っておいても自ら起業するし、
そういう界隈で生息している。
そういう気概の人と事業をしたいし、資金調達考えてもそういう人脈の中にいないと生き残れないからで。

そして、後者の連携人材=種を用いて新しい事業/サービスを創るMashup(キュレーションズではそういう事業がある)人材は、実は、意外と多い。

ただ、この場合、目的を定め、提供価値を明確にしてから募集しないと見つからない。
というか、顕在化しないんですね。

なぜなら、なんでも良いから新規事業≒Mashupしてと言っても大概、フォーカスするポイントがぼやけ過ぎていて、会話が始まらないからです。

たまに、出会う人との会話で、
「僕は組み合わせるのが得意なんです」という事で話が盛り上がる事があるのだけど、
大抵の場合、その人が既にそういう活動をしている事が多い。

そして、もう一つ多いケースとしては、大企業を経験しているケース。
1つの企業の中で色んな事業があって、各事業部を横断して活動する人、
これもあるあるなのだけど、グループシナジーとか、言われる。

ソニーに居た期間、よくこの言葉を聴いたのを思い出すのだけど、
(パナソニックだと、ゲームチェンジャーカタパルトという組織がある)
比較的この言葉を使う企業は多く、そういう場所に居た経験を持つ人は、
事業会社で新規事業を起こすことに向いているのではないかと。

ただでさえ難易度の高い求人だし、
新規事業をするのにスタートアップ基準で求めると乖離が起きるし、
採用側の目線(拘りと割切り)が双方幸せにすれば、不幸にもなる。


募集する前に明文化すること

そういう意味では、事業会社の新規事業人材を募集する際に、
期待する事業の状態、
強み弱みの言語化をし、
他社にない活かせるアセットをいくつか明確にし、
組織としての判断基準の傾向を聞かれれば応えられる準備をして、
それらの事を活かして事業を産み出して欲しいと伝えたら良いのではないかと思う。

採用する時に気をつけるポイント

採用する時には、組織を跨いで積極的に会話ができる、
人を不愉快にしないコミュニケーション力や人柄、
そして組み合わせる編集力の経験、
そういう視点で前職での経験を深く聴くようにしてみる。

冒頭の話に戻るけど、
スタートアップ人材と新規事業人材は、似てるけど異なるので、
どの様な状態を目指すための募集なのかを言語化してみることからオススメかな。

あと、これまで、事業会社、スタートアップ共に3〜4000人くらいは会ってきて、
スタートアップ人材と、新規事業人材でも、少ないけど共通してることがあるのだけど、それはまた今度触れてみようと思います。




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