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今日は◯◯酒#3 ほのぼの昭和食堂酒(大塚/天平食堂)

今日はもう朝から決めてました、天平食堂。

仕事が終わる1時間前から肉体は職場に残し、

魂だけひと足先に行ってしまいました(笑)


普段、夜勤の日は悪天候ではないかぎり1時間は歩いて帰るようにしており、

お決まりのウォーキングコースの途中に、

とても気になる佇まいの大衆食堂がある。

夜勤が終わり、ここを通過するのはだいたい23時すぎ。。。

もちろん、こんな時間にはやってない。




そもそも営業しているの?




そんな疑問の答え合わせをすべく、

夜勤ではない、早上がりの今日、


いざ出陣!

漂うノスタルジー感

店の前に立つと、明かりが灯され、暖簾が掲げられている。

間違いなくやっている!

恐る恐る引き戸をすべらすと、常連さんらしき先輩方が静かにグラスを傾けておられた。

常連さんたちでひしめき合い、ワイワイやられてる店とは違い

それぞれが自分の世界観で、今日いちにちのカラダに溜まった毒素を、

静かにアルコール消毒しておられる。。。



この感じ、、、



すでに居心地がいい。


とりあえず瓶ビールとアテを頼もう。

おかぁさん、瓶ビールとサバの塩焼きちょうだい!!

まずはグラスにとくとくとビールを注ぎ

おもむろに一気に飲み干してノドをアルコール消毒!

そこにパリッと焼かれたサバをひとくちほおばり

じゅわっと溢れ出る脂で、洗浄されたばかりのノドをトゥルンっとコーティング!

はぁぁぁ〜〜うんめぇ〜〜〜!!!

思わずこぼれるシアワセのためいきは、

ノドのコーティング完了を知らせるブザー音。


いやいや、まだまだ!昨今の流行病いはなかなかの強敵らしいからね、

消毒はしっかりしとかないと!


ビールでノドをサーっ!

サバの脂でじゅわっトゥルン!

サーっ!

じゅわっトゥルン!

サーっ!、、、

トゥルンっ!、、、

はぁ〜しあわせ〜〜〜♪

何度も丁寧に消毒し、達成感を得たところで店内を観察してみる。

なんの気なしに本棚に目がいったので、

食堂図書館のラインナップをチェック。



食堂の歴史の重さが棚板をたわませる


そこで目にとまったのが、この店にピッタリ!と言わんばかりの1冊。




『漫画 人情昭和食堂』


グラスを片手に読み始めると、いきなりの2ページ目に、

なんと!!

ここ天平食堂が取り上げられているっ!

こんな偶然ってあんのっ!?と、

目を丸くしてイラストを眺めてると、

そこには気になる一文が。。。


『単品で900円 定食でも900円のでっかいポークソテー』

『ベーブルースのグローブみたい』





イチローでも、松井秀喜でもなく、

まさに昭和のベースボールヒーロー、ベーブルースを引き合いに出されると、

少年野球育ちとしては気になって仕方がない!

しかも単品も定食も同料金って、、、



一杯だけ飲んで引き上げるつもりだったが、

このフリを見てベーブルースに会わないで帰る訳にはいかない!!



『おばちゃん!!ポークソテー定食くださ、、、』



そう言いかけて漫画から目を離し、見上げた光景は、、、

ご夫婦仲良くテレビを見られており、

にこやかに微笑み合うお姿だった。



ゆるやかに流れるほのぼのタイム



あまりにも仲睦まじいお二人に、

誰が定食の注文なんてできようか。。。

いいんです、時間は腐るほどあるので。。。

ベーブルースのグローブに胃袋がキャッチされる準備を整えておきます!





ほどなくしてテレビはCMに変わり、それぞれが持ち場についたところで、ポークソテー定食を注文。

待つことしばし、、、

目の前に置かれた手のひらほどあるその茶色いシルエットはまさにグローブ!



いただきます!!


ひとくち目で驚かされるのはその柔らかさ!

めちゃめちゃ柔らかい!!

新品のカチカチではなく、

しっかり手入れされ、長年使いこまれた

『どんなゴロでもさばきまっせ!!』

と言わんばかりの柔らかいグローブだ!

そして正真正銘、正統派の昭和のやさしい味。


初球でこのグローブにキャッチされました。。。


この味、この店の雰囲気めっちゃ好き!



いま、、、


僕がほんわかホットな気持ちなのは、


空腹で飲んだビールでほろ酔いのせいではなく、


温かいお豆腐のお味噌汁のおかげでもなく、


仲睦まじくにこやかなお二人と、


懐かしくて優しいポークソテーに


ココロが温まったからです。





初めて来たけど、『ただいま』と言いたくなる天平食堂さん


また帰ってきます🍻✨











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