浅くなった、ぬるくなった

 最近お笑いコンビ ラランド のYouTubeチャンネルをよく見てる。二人とも僕とほんの二つか三つしか年が違わないし、外国語学部だしなんとなく通ずるところがなくはないかもしれない。きっかけになったのはHIPHOP好きなら皆知ってるYouTubeチャンネル「ニート東京」にラランドの”メイク濃い方”サーヤが出演していたことだ。話し方や雰囲気に落ち着きがあって好感が持てた。動画内のインタビューで彼女が曲を出してる事を知り、ネットで聞けたから気軽に聞いてみた。すごく良かった。なんでもそつなくこなしてしまうタイプらしい、羨ましい。

 そんな素敵なサーヤさんの相方ニシダ氏、大学を二度退学している。現役大学受験失敗→浪人→入学→留年→中退→再入学→再退学、というなかなか珍しい人生路線を歩まれているとのことで、その他にも彼女がいるのにマッチングアプリを多用していたり、経済的にだらしなかったりといわゆる”クズ芸人”としてのキャラで認識されているらしい。どこまでがキャラでどこからがご本人の人柄なのかは推し量るしかないが、どうやら怠惰なところがあるらしいのはおそらく本当。僕も同じだからわかる。

 そのニシダ氏、読書家だそうでnoteもやってる。一昨日辺りから何件か拝読しているが、普通に好き。好み抜きにしても体の整った文章を書かれる方なんだなと。note読んだくらいじゃ触り程度しかその人のことはわからない。にしても案外まともというか、クズっぽさはほとんど伝わってこなかった。とりあえずフォローしといた。


 僕の目から見てニシダ氏は普通の人だ。特段クズっぽい訳でもないし、芸風として馬鹿にした扱いを受けるのは納得できるがほんとにどうしようもない人って感じはしない。だらしない所も別に気にならないというか、それはそれで取っ付きやすそうで印象は悪くないなと思う。僕は彼に憧れてはいないが偶像として好きだ。でも世間から見たら駄目な大人なのかもしれない。一般的な価値観から乖離してる自分を認識するのが今は居心地悪い。善し悪しはさておき自分も歳を取ったんだな、としみじみ思った。

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