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未練←執着←依存

 他人の恋愛事に首を突っ込みたがる友人が周りにいないのは幸か不幸か。一人で考え込める時間にありがたみを感じるべきか否か。わからぬ。知らぬ存ぜぬ。思考が飛んで派生して新しい悩みを抱えてまた考え込むせいで実際のタスクに手を付けない悪癖に終止符を打ちたい。


 元恋人の未練の正体を考えてみた。なぜ未練があるのかというとまだ別れたくなかったからなのだが、性格が合わない事を散々思い知らされた上に雑な振られ方をしておいて何故まだ気持ちが残っているのか。ここまでどっぷり恋人に依存していたとは自分でも気が付かなかったが、つまり元カノ以上に"良い"女の人に出会う自信がなく、「あの人しかいない」と思い込みが執着を生んで未練として残っているのだろう。
 今まで出会った女の人の中で一番外見が好みだった事やファッションのセンスに惹かれていた事もそうだが、僕は彼女自身とは向き合って居なかったのかもしれないともふと思う。贔屓目無しに言って元カノは相当モテる方だし、相手に困らないタイプだ。10人が見て9人からは可愛いと言われる人だった。「自分から見ても傍から見ても魅力的である人と付き合えている自分」という状況に酔っていた可能性を否定できない。というか多分そうなんだろうなと振り返って思う。こんな事に思い至った自分が惨めだが仕方ない。結局そういう事なんだから。


 でも僕に限らずそういう可能性に耐性が無い人間は多いだろう、サークルでやたら張り切るモブとか女子高生とか(偏見で失礼)。ただ実際にそれを体験して思うのはそれがさして良いものでもなく、それ無しでも身を削るような日々に更に負荷をかけて自分を追い込む程の価値があるのか疑問だということだ。あくまで疑問である。その解答は個人によるもので定かではなかろう。


 浮雲の歌う「勤勉なあなた」になって讃えられたいし頑張って許されたい。っていうのも思ってるだけじゃ駄目だよな、思ってるだけじゃ。

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