INTPアントワネット

「どちらを買うか迷ったら、両方買えばいいじゃない」という、マリーアントワネット的思考の家庭で育った私には、貯金をするという思考が身についていない。

家計簿というものを殆どつけたことがない。
口座に今いくらあるのか、正確に把握していない。
欲しいと思ったものは基本即決で購入する。
買わない後悔より買った後悔。
こんな暮らしぶりでは、到底貯金ができないのは当然である。

ここまで書いた内容と矛盾するようではあるが、私は物欲はそれほど強くない方だ。
絶対的な高級志向というわけでもない。
しかし、ストッパーとなる節約思考や貯金思考がないために、買えるけど買わないという選択をとることがあまりに少ない。

では、最近はいくら散財しているかというと、恐らくひと月平均約10〜15万円ほどだ。
必要経費を除いた諸々の総額、と言っても殆どが趣味の費用だけれど。
案外可愛いものじゃないか?
と、思って少し調べたら、大多数の層と大きく外れていた。
みんな貯金をしているからなのかと思ったら、そうでもないらしい。
不景気って恐ろしい。
とは言え、私の収入はものすごく多いわけではないので、現在の収入と出費のバランスはあまり適切ではないだろう。
それでも、まあマイナスになってないのだから良しとしようじゃないかと、わりと楽観的に構えている。
そういうところがダメなんだろうけど。

生活レベルを落とすのは難しい、と聞いたことがある。
たしかに、欲しいものやしたいことができないなら、働く意味がないとは思ってしまう。
長生きしてしまうことは私にとってほぼ最悪のシナリオなので、適度に早死にしたいし。
人生において長期的または大きな目標もないので、最悪の場合を考慮した時以外に、貯金をする理由がない。
万が一に備える思考があるから保険というものが成り立つのだろうけれど、今が楽しくないと明日も生きてる理由がない。
生きるために発生する、やらなきゃいけないことをこんなに継続してやってるんだから、多少サボったりやらなくてもいいことに注力したりしても許されたい。

「私たちはパンだけでなく、バラももとめよう。 生きることはバラで飾られねばならない。」

いつかパンが途切れたとしても、バラに埋もれて死ねるならそれでいい。



この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?