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「なんか曖昧なものを全部渦に巻き込ませれば良い感じに終わるんよな」と友だちが言っていたのがすごく良いな、と思った。

全てを最終的に渦に巻き込ませて完結してしまう本当に短い短編を急に送ってくれた。自分とのエピソードが含まれているのもちょっと、というか実はとても嬉しかった。短編に1-4の番号が振ってあったので5を書いてみた。確かになんでもないことなのに渦に巻き込ませたら良い感じに完結してしまってびっくり。

という話を思い出したので6も書いてみちゃう。

6
古着屋で働いてた頃の終わりは早くても21時、遅いと23時、その後にバイトが入っているのが週3.4くらい。バイトが終わったら寝る時間なので何もできない。飲みの予定は週2くらい、といった具合だったので夜1人でゆっくりしたことなんかほぼなかった。ところが今は昼の仕事が終わってもまだ18時、なんでもできてしまいすぎて困る。なんとなく家には帰りたくなくてまだ夜風とも言い難い夕方の風を感じながらビールロング缶を片手に散歩する。定時に退社する会社員はこの時間に何をして過ごすのだろう。好きなことはいっぱいあるはずなのに、時間がありすぎると何もできなくなってしまうのは何故なのか。少し飲んだら誰かに会いたくなって店にでかけてしまう気持ちを抑えて帰宅する。結局SNSをダラダラ見ながら時間が過ぎて、いっぱいあったはずの時間が"渦"に消えていく。

結末なんか考えてなかったのに見事に渦に消えてしまった、凄すぎる。いっぱいあった時間が渦に消えてしまわないように今日も書く、書き続けたい。

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