魔法力士・ライジング "VS ビキニアーマー女戦士軍団"

「出ていけこの無駄肉(クソデブ)!」
ビキニアーマードレス女主人の細い足が巨漢を蹴り上げ、屋敷の敷地から追放!
通りにはビキニアーマー女たちと、その美しい従者の男たち。
「み、見捨てないで」
巨体の男は情けなく女主人にすがりつくが、再び蹴り飛ばされる!
体格差をものともしないその膂力!彼女の肉体強化魔法によるものだ!
「私の玉体(ボディ)に触れるな!」
醜漢(シコメン)は地面に激突、周囲に同情する者なし。この世界に美しくない者の居場所はないのだ。
「なんだ、捨男(ステオ)か?」「不細工だな」「育ちすぎだ」「キモい」
たちまち威圧的美女ビキニアーマーポリスに囲まれる男。絶体絶命である。男は女に勝つことはできないからだ!
魔法の『炉』となるのは命を育む神聖なる臓器、すなわち心臓と子宮!
魔法の『燃料』となるのは命の糧、すなわち脂肪!
男の『炉』は一つ、女の『炉』は二つ!しかも均整(クビレ)た玉体(ボディ)で上下の『炉』を分割すれば威力や効率は四倍!!
その出力で絶対に!男は女に勝つことができないのだ!!
その圧倒的・絶対的格差の象徴、それがビキニアーマーなのである!
男は価値を失い、いまや品種改良され細く美しい粋漢(イケメン)従者のみとなった。先祖返りして醜漢(シコメン)に育った者は、飼い主に見捨てられれば即保健所(ジエンド)!!
哀れ地面につぶれ涙を流す醜漢(シコメン)も、元々は可憐な粧体(ショタ)だったのだ……。
しかしその時!
「その捨男(ステオ)、私が拾おう」
おお、凛とした粋声(イケボ)!!ビキニアーマーポリスが道を開ける!
『片炉のアマゾネス』ジーナ将軍だ!雄々しき儀仗レオタード姿は腹の傷を隠しているのだという。
「その巨体(ガタイ)、太(デブ)れる才能……お前のような者を探していた。私と世界をひっくり返さないか」
ジーナは膝をつき、男に手を差し出した。
「ならないか、最初の魔法力士に」

【続く】

サウナに行きたいです!