逆噴射小説大賞2020ふりかえり

おれだ。ライオンマスクだ。先ごろ、逆噴射小説大賞2020:1次選考&2次選考結果が発表され、結論からいうとおれの作品はすべて落選した。かなしい。

有料部分も含め(ほんとは「いっちょやってみっか」的なノリで書いたのでもしかしたら読むべきではなかったのかもしれないが)示唆に富んだ指摘があったので、今回落選した自作について振り返ってみようと思う。

(有料記事になってますが本文は全部よめます)

『熱闘!サウナバトル 世界大会編』 第一波 開幕!!全世界サウナバトル

これ、おれ自身はやっぱり好きで、他にもいろいろな変なサウナ使いが出てくる予定のあれではあったんだけど、かなりホビーアニメ類型などの類型の力に頼ったやつで、『実際に話が800文字で駆動していて、かつ最後まで駆動するか』(これがやはり大きく評価を左右しているように思えた)といわれると、当然サウナのホビーは売ってないしコロコロコミックで特集ページも組まれないので、続かないかもしれない。
でもやっぱり、異修羅とかバキとかみたいな全選手入場的な雰囲気は燃えるし、Gガンみたいなトンチキ各国代表は好きだし、狩人準備シーケンスもSF出撃シーケンスも大好きなので、大賞の目指すパルプ性と自分の好みがあっていなかったカテゴリーエラー。やはりパルプ講座を読んでから実践に向かうべきだったなと今は思う。
(なお、「文章力がない」という可能性については、ふりかえってもどうしようもないし今からがんばるしかないので、あえて無視する)

ジゴクダイバー 懲役100兆キロメートル

ひとつだけ通過するとすればこれかな、と思っていた作品で、サウナで思いついた時はマジに面白いと思ったしスキもいっぱいついて良かったやつだと思う(何かひとつ完結させるならこれ)。実際物語は落下の速度で駆動していくし、設定的にも新規性があると思っている。落選した今でも。
落選理由としては
①Note芸だと思われた(本文以外のところで勝負していると思われた)
②アクション部分のかっこよさがうまく伝わらなかった
③オチを考えてないと思われた
の3つが考えられて、
①は本当にそうなのだけど、これはNoteの横書き縦スクロール文体を活かすために、というアイデアから生まれた作品でもあるので、ここも選考者との音楽性の違い。媒体の特性はしゃぶりつくすべきだとおれは思う。
②については、かなり悩んだ部分でもあるのだが、映像的なかっこよさの出力がうまくいかず伝わっていない説がある。バトルで話に駆動力をもたせているものでもあるので、そこは精進したい。
③については、オチはある。でも、うーん。①とも関連して、うーん。

魔法力士・ライジング "VS ビキニアーマー女戦士軍団"

いいんだよ!ルビ芸やりたかったんだよ!忍者と極道にハマってるから!はい次!
いや次じゃなくて。ルビ芸の部分削ってもっと話を駆動させればよかった。それに尽きる。

eスポーツ五賢帝の陰謀

ゲームのカバレージ風のやつがやりたかったんだけど、単純にそういった部分についての経験値が足りなかったのと、ボードゲームとかやってる人間むけの訴求を重視したので内輪ネタといえば内輪ネタということになる。それがやはり響かなかったのだろう。おれは好きなんだけど、知らないゲームのカバレージ。
あとは単に、これも雰囲気作りを重視して話が駆動しきらなかったところがあるし、オチも実は考えていなかった。そういうところが透けてしまったんだとおもう。精進します。

記憶工場

倍文字数をくれ!!!!!!あとルビ機能も!!!!そういう大会ではない。それがやりたきゃ続き書いて完結させようね。
やろうとしていたコンセプトに表現が追いついていなかった、というのが明確にある。ノーラン映画を文字でやろうというのは素人のやることではない。
外脳(エグゾブレイン)離人(デコグ)って単語を作った時点でかっこよくて「勝った!」と思っちゃったのも良くないと思う。でもかっこよくない?
そういう”かっこいい雰囲気”を出したすぎてこれも物語の駆動力が足りなくて、具体的に読者が気になるように引き込めるところまで書けていなかった。カッコイイ雰囲気だけの文章はこの大賞には求められていなくて、あくまで駆動していくことが求められる。でもかっこよくない?おれはカッコイイと思います。

未来へ(まとめ)

①物語の駆動力が足りなかった
800字の中でも、その先でも容赦なく駆動できるような力をこめられた作品が少なかった、というのは明確にあって、それは他の芸に字数を使ったとか、単にかっこいい雰囲気を出すことに終始しすぎたとか、そういうところが原因である。
②大賞の趣旨と合わなかった
(選考者の趣味、と一度書いて見出しを変えた)求められるパルプ性と、自分の好きな文章や書きたいお話が違う、ということは振り返っていて感じた。ルビ芸、Note芸、かっこいい雰囲気、全選手入場シーケンス大好き!だったら自分でかってに書いて完結させるなり、違う場所で書くなりいろいろと方法はあるのだ。
ただ、およそそういったことに終始してしまい、好みに走りすぎると全体の訴求力が落ちることがある、と認識することはしておこう。(好きに書けばいいじゃん、それで食ってるわけじゃないんだから、という開き直りと同じぐらいの重さで)

いじょうだ

ぶっちゃけ1個ぐらいは通ると思ったところに全落ちはけっこう悔しかったので、モチベーションは少し下がったけど、まあサウナにいって回復しようとおもう。パルプアドベントカレンダーのほうは、開き直って趣味全開でいきます。

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