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令和のサウナモンスター、渋谷SAUNAS 後編(サウナレポ)

渋谷SAUNAS。それは、あの『サ道』のタナカカツキがプロデュースし、鳴り物入りで渋谷にあらわれたサウナ施設です。
これがまたものすごかったので、ぜひ皆さんにも体験していただきたくレポートです。今回はWOODS編です(これでも半分!驚き)

前編(LAMPI編)はこちら

要約

  • SAUNASはもう半分もすごかった!2種の水風呂と豊富な外気浴スペースはそのままに、どれも一線級のサウナが5つも完備。どちらかというとスタンダードなサウナに近いのがWOODSのサウナなので、ビギナーはこっちのほうがよさそう。(LAMPIはサウンドサウナがとがりすぎているため)

  • 一番のおすすめはTEETA(お茶)サウナ。お茶などのアロマの効いたサウナで、薄暗い中サウナストーブを囲んであぐらをかくと、本能に眠る「焚火囲み欲」のようなものが刺激されて落ち着く。

  • 他にもチルな雰囲気のヴィヒタサウナ、鉄板のケロサウナ、一番スタンダードながらアウフグースに特化したTUULI(風)サウナなどもあり、どれも高水準。絶対に損しないサウナ施設。

  • 値段は少し高く、予約が必須なのもめんどくさいが、それを補っても余りある体験ができるサウナ。温泉と炭酸泉以外のほぼすべてがある。一生どこか1つしかサウナに行けないとしたら、「湯らっくす」か「らかんの湯」か「ゆいる」かここかもしれない(候補多くない?)。


本編

再びサウナモンスターと対峙する

前回、LAMPIの4つのサウナがすごすぎたので、即座にもう一方のサウナを予約した。僕は通常、こうしたお高い施設は月1を限度としていたのだが、これは早々に体験しておきたかったのだ。「まだSAUNASの半分を知らない」という状態に、耐えられる自身もなかった。

入場

浴室に入ってみると、見た感じはそこまでLAMPIと違いはなかった。コンクリうちっぱなしっぽいおしゃれな内装、2つのサウナ、寝転がれるバイブラ水風呂。もうこれだけで、通常のサウナ施設なら満点が出るぐらいのものだが、外気スペースにもまだまだ仕掛けがあると知っている今、にやつく他にない。

HARMA(灰色)

チルだ

壁から床から、サウナマットに至るまで灰色のサウナ。セルフロウリュはできないが、少し湿度高めで椅子の幅も広く、落ち着く感じ。灰色という色にこだわり、ここだけのために灰色のサウナマットを使っているのもすごいこだわりだ。
木や石とはまた違った雰囲気のあるサウナで、あまり他で見たことがないデザインだ。「らかんの湯」の女性用サウナが近いかもしれない。
セルフロウリュできないのは少し物足りないが、普通のサウナ施設とか岩盤浴なら、これがあるだけでだいぶサウナ的には満足ぐらいの出来。チルな雰囲気がある。

ヴィヒタ

各馬枠に収まりました

LAMPIでは寝サウナだった、定員数が少ないタイプのサウナ枠。
こちらでは、ヴィヒタがつるされた薄暗い空間が、仕切られて3つのブースになっている。サウナ集中カウンターとでもいうべき枠におさまり、熱気とヴィヒタの香りを感じながら楽しむというわけだ。
ヴィヒタがたくさんある空間はそれだけでけっこう異空間っぽくて面白い。
ただ、ブースに区切られている性質上、どの枠に入るかでサウナストーブからの距離が変わり、熱い・ぬるいが左右されるので、良い枠順に入れないと少し物足りないかもしれない。
個人的にはこの枠は寝サウナのほうがよかったな。でもちょっと面白い体験なのでおすすめです。

TEETA(お茶)

祝福

階段を上がって外気スペースに出ると、外気浴に最適そうな木のデッキのような段差がある。
そしてその奥に、何やら木でできた小屋のようなものが建っていて、近づいてみるとそれがサウナであることがわかる。「らかんの湯」のサウナを彷彿とさせる空間だ。
中に入ると、薄暗く丸い空間の中心に大きなサウナストーブがあって、ほのかにお茶の香りがする。

セルフロウリュもできて、名前の通りお茶でロウリュができるのだが、僕が行った日は単なるお茶ではなく、生姜の成分がたっぷり入っていたようで、ロウリュをするとものすごい生姜の香りが広がった。
構造的に熱と湿度が拡散するのが早く、かなり良かった。
雰囲気も、特色あるロウリュも、WOODS側のサウナでは一番好き。
あと、4,5人程度であぐらをかいてサウナストーブを囲んでいると、何やら焚火を囲んでいるようで自然と落ち着く。
不思議なサウナ体験だった。

TUULI(風)

一見普通

最後に入ったサウナは、今までのものに比べるとずいぶん「普通だな」という印象だった。
もちろんテレビなどはないし、セルフロウリュができるのだが、普通のスタジアムタイプのサウナ。
それだけでも及第点どころか合格点ものなのだが、今までのとびぬけたサウナを見ていると少し物足りない印象もある。
しかし、入ってみるとここもすごかった。
まず、座席の前、サウナストーブの横に、明らかに余計な空間がある。ここはおそらくアウフグースのためだけに作られた空間だ。
熱波師がタオルをふると、前列にいるときたまに頭にあたってしまうことがあったが、これだけ広く空間がとってあればそんなこともないだろう。
そして、セルフロウリュしてみてわかったのだが、このサウナは熱の拡散がすごく早い。
もちろんサウナストーブが大きく、たくさん水をかけられて蒸気がたくさん出る、というのもあるのだが、広さに対して、熱が座席に降りてくるまでの時間がすごく短いのだ。
おそらくサウナ室のつくりか、あるいは空調の設定によってそうなっているのだろう。
このような目に見えない点にこだわり、差別化しているところに、この施設のすごさが現れている。

ケロサウナはLAMPIと同じなので省略。

やっぱりSAUNASはすごい

渋谷SAUNASのすべてのサウナを体験することができた。どのサウナも素晴らしく、一つで戦えるハイレベルなものが9個もあるのは、ものすごいことだと思う。
世の中には、なんでもそろってる施設(例えばテルマー湯とか)もあるし、とびぬけた要素を持っている施設(温泉のある「ゆいる」とか、水風呂の「しきじ」など)はたくさんあるが、
なんでもそろっているうえに、それぞれがすごい施設というのは、ちょっとない。
そういう意味でも、やはりSAUNASはすごいのだ。
もし近辺で「サウナに入ってみたいな」という人がいたら、まずおすすめしたいサウナだ。

すぐ近くに立ち飲み屋があるのもいい
うまかった


しかし、アウフグースのことを完全に忘れていた。平日の特定の日にやっているようなので、こんどはそれを前提にプランを組み立てよう。

サウナに行きたいです!