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令和のサウナモンスター、渋谷SAUNAS 前編(サウナレポ)

渋谷SAUNAS。それは、あの『サ道』のタナカカツキがプロデュースし、鳴り物入りで渋谷にあらわれたサウナ施設です。
これがまたものすごかったので、ぜひ皆さんにも体験していただきたくレポートです。今回はLAMPI編です(これでも半分!驚き)


要約

  • サウナ施設2.0という呼び方がふさわしい、こだわり尽くしたサウナ。全部のサウナがセルフロウリュ可!比べるとそれぞれ熱の感覚の違いがわかり、大満足。新しくてキレイだしサウナ入門にもおすすめ。

  • 重低音鳴り響くサウンドサウナが特にヤバくブっとんでいる。他のサウナが正当進化だったのに対して超前衛的。僕は気が散ってしまったが独特の使用感があるのでぜひ体験してほしい。

  • 水風呂も2種類あり、ちょっとぬるめの深い水風呂(これが最高!深いとすぐに体が冷えてしまうけど、ぬるめなのが相性バツグン)と、冷たい寝転がれる水風呂(これも最高!冷たいけど寝湯形式だから足や手の先が出せるの発明です)が良かった。

  • 他にもガッシングシャワーがお湯だったりと細かい気遣いがたくさん、良いサウナ施設なので是非予約していってほしい。

  • 寝サウナだけはちょっと並ぶので時間に余裕を持って計画しましょう!

後編はこちら

(メンバーシップ限定記事です。詳細は↑から)

本編

渋谷は今まで、アップデートされた銭湯サウナ「改良湯」が一強を誇っていました。
しかし、それもここまで。渋谷に大型本格サウナ施設「渋谷SAUNAS」ができるという情報はサウナーの間を駆け巡り、あまりにも都合が良すぎて本当にできるのか?という不安さえありましたが(個人の感想です)昨年末ついに完成しました。幻想(ユメ)じゃねえよな……?

向かってみると、夜の闇の中に浮かび上がる「サ」の文字!すごいぞ、サウナスは本当にあったんだ!

↑ ちょっとバズった。

入ってみると明るく清潔な雰囲気、いい匂いまでする。

ロッカールームは少し狭いが清潔。
いざ浴室に入ると、こちらも狭いけどシャワー、水風呂、サウナ、内気浴がコンパクトみまとまっていて、コンクリートっぽい内装もかっこよくて良い。

LAMPIの各施設紹介

MUSTA(暗い)

入ってすぐあるこのサウナ、標準的なフィンランドサウナだがものすごくレベルが高い!
熊本「湯らっくす」のメディテーションサウナを思わせる薄暗さ、そして当然のようにセルフロウリュが可能。サウナ室に対して大きめのストーブは笹塚「マルシンスパ」にも似ている。こういうのでいいんだよ、というか、行ったサウナにこのレベルのサウナがあったらすでに大満足というレベルのサウナです。

BED(寝サウナ)

サウナスは入場制限かかってるので、どのサウナもそこまで混んでいないのだが、この寝サウナだけは一回のサイクルが長いのでけっこう並ぶ。ちょっと余裕を持って並ぼう。
しかしこの形、寝転がると脚が上になる形は珍しい。最初おっ?とおもったが、これがなかなか悪くない。
興味深いのは、じつはこのサウナ室の天井が斜めになっていて、同じく段差になっている寝サウナ台と天井の距離が一定になっているということ。通常熱気は高い場所にたまるので段差の低い方がぬるくなり、頭が低い場所にくる寝サウナだとそれが顕著に感じられるのだが、このサウナはどの段に寝ても均質に熱さが感じられるような気がしました。

ケロサウナ

個人的に一番良かったのがこのケロサウナ。
まずこのサウナストーブの配置からしてすごい。画像を見ればわかるように、座る場所の下の位置にサウナストーブがあり、しかも座る場所の幅が広い。こうすると、必然脚から頭までまんべんなく熱がまわっていくのです。
座る段が十分に広いので、あぐらをかいたり、人がいなければ寝転がったりもできる。もちろんセルフロウリュもできて、自分好みの湿度と温度で楽しめる。こういうサウナが一番好き……。前述のMUSTAとこのケロサウナがあればもう最高って感じですね。

SOUND SAUNA

これだけモノが違う、令和サウナの鬼子。普通に良さげなサウナには、アンビエントな音楽とともに「ブウウウーーーーン……」とドグラ・マグラの書き出しばりの重低音が響き渡り、肌がビリビリする。
そんな重低音に全身を包まれていると不思議な感覚になります。僕はサウナではできるだけ外的な刺激をなくしたい派なので、集中が少し削がれるな……とは思いましたが、これも新しいサウナの形なのかも。
ちなみに、大勢の裸の男性があぐらを組んで重低音の中瞑想している姿は、さすがにちょっと怪しげな宗教に見えておかしくないなと思いました。

2つの水風呂


SAUNASには2つの水風呂があり、これはどちらも傑作でした!
最近のトレンドとして、水風呂を深くしていくのがありました。全身がくまなく水につかることで、効率よく体温を奪い、全身に水を感じることができるタイプのやつです。
SAUNASの深い水風呂もこのタイプで、ドボンとつかると全身が水中にINして気持ちがいいのですが、特によかったのはここの水がそこまで冷たすぎないこと。深い水風呂に冷たい水が入っていると、一気に体が冷えてしまい、なかなかゆっくりできないのですが、この水風呂はちょうどいい「少しぬるいけど気持ちいい」程度の水風呂になっていて、ゆっくりリラックスできました。
対象的に浅い水風呂のほうは、けっこうしっかり冷たいのですが、寝転がれる浅めの仕様になっているので、一番冷えがちな手先足先を逃して水風呂を楽しむ選択肢もあるのがすごく良いです。
水質は特別なところはないのですが、よく考えられた水風呂です。

その他

サウナも水風呂もすごく良いのにくわえ、珍しいお湯のガッシングシャワー(桶みたいなのからドバーってくるシャワー)があったのがすごく良かった!!僕はシャワーは温水派なので、ガッシングシャワーが冷たすぎると楽しめないからです。

もちろん、新しい設備らしくきれいで整った内装、サウナ→水風呂→外気浴の導線も最高で、内気スペースと外気スペースの行き来もできて自分好みのサウナ体験を演出することができた。すごい、本当に。

これで半分??

しかもさらにすごいのは、これでまだこの施設の半分しか味わっていないということだ。施設が半分ずつ入れ替えになっており、今回女性向けになっていたWOODSエリアのほうにはさらに5つのサウナがあるという。
すごいぞ、どうなってしまうんだ……。

サウナ施設2.0としてのSAUNAS

SAUNASは本当に各施設へのこだわりがすごかった。しかも、そのこだわりを反映するために、サウナや水風呂の各要素を解体し、「本当にこれが最適なのか?」と洗ってから作り直したような気迫を感じた。
「サウナ室の音楽はもっと役割を持てないか?」「深い水風呂はいいけど、普通の水風呂と同じように冷たいほうがいいのか?」「桶シャワーは冷水でいいのか?」そうした細かい各要素の検証、改善をして、最強のサウナ施設を作ろうという気概。
これまでのハイスタンダードなサウナを、更に一歩超えるSAUNASのこだわりは、サウナ好きな人間であれば文字通り肌で感じることができるでしょう。
完全にオススメです!!!

休憩スペースもベネ
オロポカクテル


サウナに行きたいです!