見出し画像

関西サ旅(小)2023(サウナレポ)

先週末は、友人に会いに大阪に行っていた。
旅に出ると必ずそこのサウナに入ることにしている。今回、サウナ未経験の友人にサウナを勧める、というイベントもあって、大変たのしかった。
今回は、初サウナの友人と入った個室サウナ「IZA SAUNA 大阪」と、2度目のアタックとなった「なにわ健康ランド 湯~とぴあ」のレポである。

要約

  • 「IZA SAUNA OSAKA」は大阪でほぼ唯一のバレルサウナ。小さいながらもしっかりアツく、水風呂と外気浴もこだわっていてかなり良い。大阪で個室サウナを探すなら一考の余地あり。

  • 「なにけん」は設備がめちゃくちゃととのっているので、君だけの「理想のコース」を作り出せ!ライオンマスクの「理想のコース」とは…?


本編

大阪に住む友人らと話していると、そのうちサウナ未経験の一人が、「サウナを体験してみたい」といった。
がぜん腕が鳴る。ここはサウナーとして、ぜひサウナの良さを知ってもらわなければならない。俺は奮起した。

大阪はホームグラウンドではないが、何度か行ったことがあるし、大手の施設なら設備や感じがわかる。
まず思いついたのは、「なにわ健康ランド 湯~とぴあ」通称「なにけん」だ。
「なにけん」なら、少しぬるめの水風呂や不感温浴もあるし、初体験で水風呂がきつくてもそれなりに楽しめる。
おなじく大手の「大東洋」は、設備かなり良いけどちょっと古くて、水風呂がかなり冷たくて初心者向きとは言い難いし……。
と考えていたところで、もう一つ候補があることに気が付いた。個室サウナである。
始めてサウナに行ったとして、裸で何も守るものがない状況で、ルールに厳しい人や、なんか胡乱な人が同じ室内に来てしまった場合、気が散ってしまってサウナを存分に楽しめない危険性がある。
もちろん、公衆浴場である以上そういった振れ幅についてはある程度許容すべきだし、それもサウナの醍醐味のひとつだが、何も初回で気まずい思いをする必要はないし、させたくもない。
そうした可能性を回避するためには、個室サウナが一番だ。値段は張るが、3・4人でいけばちょうどいいぐらいだろう。なにより、最悪施設が微妙だったところで微妙な気持ちになるのがせいぜいで、変な人に絡まれたりして悪い気分になるよりはだいぶましだ。
そうして大阪の個室サウナを検索したところ、「IZA SAUNA OSAKA」というところに、なんとバレルサウナがあるではないか。これはぜひ行ってみたい。いったことのない施設なので少し不安だが、それはそれで。

「行こう」

「行こう」

そういうことになった。

IZA SAUNA OSAKA

「IZA SAUNA OSAKA」は天満橋という駅から歩いて向かう土地勘がなかったので、梅田から離れていたこと、案外歩くことなどが把握できず、時間ぎりぎりになった。どんどん路地を入っていくので、「こんなところにサウナがあるのか?」とグーグルマップとにらめっこしながら進み、しかも最後には完全にマンション的なビルに入っていったので、案内が見えるまではかなり不安だった。

受付を済ませると屋上に案内され……あったよ!サウナが!!

でかした!

本当に単なるビルの屋上といったかんじで、周りにはマンションがあるし普通に同じぐらいの高さに窓があるのだが、ちょうど目の前だけが開けている。そんな場所に、ドンとバレルサウナがあって、周りに水風呂も置いてある。これはなかなか非日常だ。友人ともどもテンションが上がる。

水着に着替えて、いざサウナへ。(洒落)
唯一危惧していた、「到着してから温めるので最初は微妙な温度です」なんてことは一切なく、最初から90℃近くに温められていてありがたい。
サウナストーブは小さめだが、空間も狭いので十分だ。ロウリュをするといい音がして「これが例の」とサウナ未経験の友人も関心していた。

バレルサウナの特徴として、形状が丸く温度が均一になりやすいというのがあるのだろう。ロウリュをすればけっこう体感温度が上がる。

俺はサウナの楽しみ方を、ちょっと得意になりながらレクチャーした。

・サウナ→水風呂→外気浴が基本だが、今日は涼しいので外気浴だけでもいい
・水風呂はざっと入るだけでもいい(俺は「粗熱を取る」と呼んでいる)
・足を上げると体が均一に温まって良い
・汗をかいているように見えるのは結露した水蒸気が大部分で、実際にはそこまでだらだら汗が出ているわけではない
などなど。

普段あまり他人に解説できるほど詳しいものがないので、なかなか新鮮でよかった。

サウナももちろん良かったが、こだわりが感じられたのは水風呂と外気浴だ。
水風呂は2つ浴槽(というか、簡易なバスタブのようなもの)が用意されているので、ひとつは常温のまま、ひとつは受付でもらった氷を入れて温度を下げることができる。
水風呂が冷たい・ふつう・なしの3通りが選べるので、初心者のいる今回のサウナにはぴったりだった。
外気浴も、狭いスペースながら日向と日陰があり、ビルの屋上らしく風がよく通るのが良い。椅子も当然のようにインフィニティチェアがある。
サウナ行為の幅が広くとられていて、友人のような初心者から、俺のようなサウナ慣れした人間までまんべんなく楽しめる施設だった。

個室サウナに行ったあとはボドゲのたくさんあるホテルにとまって、3時までボドゲをやった。
だいたい30代のオタクの集まりだったため、奇跡的に「BLEACH巻頭歌かるた」がゲームバランスのとれたゲームとして成立したのが面白かった。
ボドゲだけやる時間は非常に楽しい。

2階しかない
ボドゲがたくさんあった
よかった

なにわ健康ランド 湯~とぴあ

個人的には大阪トップのサウナになっている「なにけん」。ボドゲの帰りに、友人(こちらはそこそこサウナ経験あり)とアタックした。

「なにけん」のいいところの一つは、旅行の帰りにちょっと寄ってから帰れる場所にあるところだ。新大阪まで一本なのが素晴らしい。

浴室に入ると、やはり設備の豊富さがありがたい。薬湯・温泉・あつ湯・不感温浴・冷水ジャグジー・深くてちょうどいい水風呂・浅くて冷たい水風呂・通常サウナ・セルフロウリュできるメディテーションサウナ・湿度の高いウィスキング用サウナ・内気浴寝転がりスペース・外気浴スペース。およそこの世のすべてがある。(炭酸泉以外)
全体のレポについては、以前記事にもしたので、そちらをぜひ見てほしい。

これだけ設備がそろっているとサウナーとしては「理想のコース」を作成したくなるものだ。
というわけで、友人には初回、俺の「理想のコース」を体験してもらうことにした。

まずはサウナ、どこでもいいが今回はメディテーション。やはりセルフロウリュは良いものだ。
次に水風呂、これはちょうど空いていた深めのやつがいい。水温も浅いやつほど冷たすぎず、本当にちょうどいいセッティングなのだ。これはちょっと長めに入る。
外気浴に行く前に、もう一つ水風呂を挟む。冷水ジャグジーだ。これが本当によくて、水風呂よりも水温が高いため、冷えた体で入ると最初はぬるく感じるのだが、徐々に冷たく感じられてくる。
おそらく、「冷えた外側の体温」「人肌の深部体温」「ジャグジーの水温」の三者の関係がいい感じにつりあっていく過程なのだろうが、なかなか味わえない長い水風呂体験ができる。
最後に、外気浴……ではなく、不感温浴。これが最高だ。水に入っているので、外気浴と違って気化熱で一気に体温をもっていかれることもなく、さらに浮力があるので全身の筋肉からいい具合に力を抜くことができる。外気浴の上位互換というわけではもちろんないが、明らかに優れた部分があるのだ。
サウナ→冷たい水風呂→ぬるめの水風呂→不感温浴。これが俺の「理想のコース」。
池袋「かるまる」でも同じことができるが、あそこは不感温浴にジェットバスが合体しているので、過度な刺激がかかってリラックスしきれない場合がある。その点「なにけん」は万全だ。
友人もずいぶん気に行ってくれたようで、大変良かった。
皆さんも、ぜひ「理想のコース」を見つけてほしい。

まとめ

サウナ初体験の友人にサウナを紹介するという経験は今まであまりなかったが、今回そこそこうまくできたようで、一安心だった。
大阪は東京ほどサウナが多くはないのだが、4月に大きなサウナができるようで、そちらも次回アクセスするときには行ってみたい。

サウナに行きたいです!