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「霊⻑類の社会進化から未来のアバター社会を考える」ねむ✕本郷峻✕藤沢久美 対談【メタバースで人類はいかに進化するのか?第2弾】

アカデミーヒルズ様主催で2023年4月26日に開催された有償オンラインイベント「メタバースで人類はいかに進化するのか?第2弾 〜霊⻑類の社会進化から未来のアバター社会を考える〜」で、霊長類学「本郷峻」先生・国際社会経済研究所「藤沢久美」さんと対談させて頂きました! 今回はお二人に実際に私のメタバースでのフィールドワークに同行してもらい、初めてのメタバース体験の感想も語ってもらいました。

「メタバースでの人間の関係性や性行動の変化が、人類の社会に「進化」と言えるレベルの変化を及ぼすのではないか?」というのが私が『メタバース進化論』で提唱した仮説なのですが、専門家である本郷先生から様々な霊長類の生態を解説頂き、メタバース原住民の生態と比較して真剣に議論できて、本当に最高の時間でした。

※前回第1弾「外見、役割から解放され、自由で多様な人生を生きる」の模様はこちらで一部公開しています。

オンラインイベント「メタバースで人類はいかに進化するのか? 第2弾 〜霊⻑類の社会進化から未来のアバター社会を考える〜」

2月に開催した「メタバースで人類はいかに進化するのか?〜外⾒、役割から解放され、自由で多様な人生を生きる〜」では、“バーチャル美少⼥ねむ”さんにメタバースでの生活のリアルをデモで解説いただき、ねむさんがいる世界を参加者の皆さんと体験しました。

「メタバースでの人間のコミュニケーションは、よりプリミティブ(原始的)になっていく」

人間のコミュニケーションや信頼関係の構築はメタバースでどうなっていくのか?という問いについて、国際社会経済研究所理事長の藤沢久美さんの進⾏の下、霊長類学者の本郷峻さんとの対話から出てきたのが、ねむさんのこの言葉です。テクノロジーによって何でもできるのでは?と思われがちなメタバース空間ですが、実際は、よりプリミティブに「人間」というものを深く見つめる場所だというのです。

これまで人類は、家族や地域のコミュニティの垣根を超えて全く知らない人とも交流・協働することで生活圏を広げ、繁栄してきました。本郷さんによると、ヒト以外の霊⻑類は群れの外の相手と日常的に接触して交流することはありません。でも、ヒトは自分の家族や地域のコミュニティの外にいる全く知らない相手とも、簡単に打ち解けて仲良くなることができるという特性があります。

ヒトが全く知らない相手を「信頼できるか判断する」手がかりにしてきたのが「年齢」「性別」「⾒た目」「肩書」などです。それらは一方で、人と人の間にバイアスという壁を作ってきました。しかし、メタバースの世界ではそれらの手がかりが全く存在しません。だからこそ、テクノロジーから離れて、より人間としての相手を⾒る「プリミティブ」な魂レベルのコミュニケーションになっていくのかもしれません。

今回、第2弾では霊⻑類や類人猿の社会から人間社会を⾒つめ直し、そこからメタバースと未来の人間社会を考えます。まず、霊⻑類や類人猿の社会がどのように進化してきたのか、本郷さんに解説いただいた上で、ねむさんとともにメタバースによって未来の人間社会はどうなるのかを考えていくセッションとなります。モデレーターは、前回と同様に藤沢さんが務めます。

霊⻑類学の基礎的な研究に焦点を当て、そこからメタバースにおける未来の人間社会を考えるのにどう活かせるのか︖ 皆さんも一緒に考えませんか︖

スピーカー:
・バーチャル美少女ねむ(メタバース文化エバンジェリスト)
・本郷峻(京都大学アフリカ地域研究資料センター 特定助教)

モデレーター:
・藤沢久美(国際社会経済研究所 理事長)

日時:2023年04月26日 (水) 20:00~21:30
受講料:一般 1,100円(税込)
主催:アカデミーヒルズ

メタバースで人類はいかに進化するのか? 第2弾 - アカデミーヒルズ

メタバースでフィールドワーク体験

今回はお二人に実際に私のメタバースでのフィールドワークに同行してもらい、実際に体験してもらいました! なぜか突発で始まる私の音楽ライブ!? 今回は国産のイベント特化型メタバース「cluster」に案内しました。

みんなの感想

「メタバースでの人間の関係性や性行動の変化が、人類の社会に「進化」と言えるレベルの変化を及ぼすのではないか?」というのが私が『メタバース進化論』で提唱した仮説なのですが、専門家である本郷先生から様々な霊長類の生態を解説頂き、メタバース原住民の生態と比較して真剣に議論できて、本当に最高の時間でした。

本郷先生の仰っていた霊長類の性行動と社会進化の関係性や、遺伝子の変化には時間がかかるが社会の変化は意外と早く起こる、というお話から、メタバース進化論をより発展させる気づきをたくさんもらった気がします。

メタバースで人類はいかに進化するのか? 第2弾 - アカデミーヒルズ

大好評のため、第3弾もあるかも?

宣伝『メタバース進化論(技術評論社)』

バーチャル美少女ねむ『メタバース進化論(技術評論社)』は、メタバースに興味を持った幅広い読者の方を対象に、現在のメタバースの真の姿、そしてその革命性をわかりやすく伝える「メタバース解説書の決定版」である。自身も黎明期のメタバースで暮らす"メタバース原住民"の一人である著者・VTuber「バーチャル美少女ねむ」が、自分自身の体験、数多くのユーザーへのインタビュー、そして全世界のユーザー1,200名を分析した大規模調査「ソーシャルVR国勢調査」を元にメタバースのリアルを明らかにする、世界初の「仮想世界のルポルタージュ」である。

総務省学術雑誌『情報通信政策研究』や四季報でも引用されたほか、アバター文化を広めた功績により一般社団法人VRMコンソーシアム「アバターアワード2022 特別功労賞」を受賞。2023年2月には「ITエンジニア本大賞2023」でビジネス書部門"大賞"に選出されている。


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