雀魂キャラに学ぶ馬将(令和麻雀)入門その2

杏樹「役の紹介に入ります。一般的に日本麻雀では38、国際麻将では81の役が採用されていますが、馬将は全部でちょうど100種類。1点から100点役まであります。」

陽菜「100種類も!?陽菜一飜の役全部覚えるのだって苦労したんだよ。100種類なんて覚えられないよ!」

杏樹「大丈夫です。簡単に覚えられます。正確に言えば、覚える必要さえありません。100種類の物事を一度に覚えるのはKR-976の頭脳をもってしてでも至難の業ですが、1から100まで順番に数を数えるだけなら小学生でも出来るように、数字の概念さえ知っていれば誰にとっても明らかな規則性があれば覚える必要がなくなるのです。」

陽菜「本当!?それなら小学校のみんなにも教えられるね!」

杏樹「全世界には様々なルールの麻雀がありますが、『手役や点数計算がユニークなものほど根強い愛好家も多いが、そうであるほど新しく始める人にとってルールを覚えるのが難しくなる。』という問題点があります。その事実から、『覚える必要さえない規則的でユニークな得点体系を作ってしまえば良いのではないか』という発想に行き着きました。」

陽菜「これが一飜、これは二飜、これは…あれ?わかんなくなっちゃった…みたいなことにならないんだね!」

杏樹「それではまず1〜10点役を紹介します。なお、馬将では麻雀の『門子』『刻子』『順子』をそれぞれ『門』『刻』『順』と表記します。」

画像1

一門役

一自一刻 1点 自色の1の三枚刻

一自二刻 2点 自色の2の三枚刻

一自三刻 3点 自色の3の三枚刻

一自四刻 4点 自色の4の三枚刻

一自五刻 5点 自色の5の三枚刻

一自六刻 6点 自色の6の三枚刻

一自七刻 7点 自色の7の三枚刻

一自八刻 8点 自色の8の三枚刻

一自九刻 9点 自色の9の三枚刻

一自十刻 10点 自色の四枚刻

杏樹「1〜10点役は使用門が一つだけ。麻雀で言うところの自風牌です。馬将には字牌がありませんが、それぞれ東(龍)=空(青)、南(鳳)=日(赤)、西(麟)=月(黄)、北(亀)=星(緑)が自分の色になります。定座制なので対局中自色は常に固定。麻雀のように自風を間違うミスも起こりません。」

陽菜「1〜9の牌がそれぞれ1〜9点。確かに覚える必要ないや。四枚刻ってカンした牌のこと?」

杏樹「その通りです。麻雀における『槓子』については他にも取り決めがありますが、自色札の槓子は数字に関わらず10点となります。覚える必要がないのも利点ですが、数字によって点数が変わるので、対称形でも1と9、2と8の切り順に差が出るというのもあります。麻雀だと裏ドラの載りやすさくらいの差しかありませんでしたからね。」

陽菜「自分の色なら重ねても安い1から切って、他の人の色なら重ねられる前に9から切るってことだね!」

杏樹「次からは門を二つ以上使用する役ですが、まずは門同士の組み合わせについて解説しましょう。五十嵐さん。345m345p345s この役は何でしょうか?正式名称でお答え下さい。」

陽菜「三色同順だ!三色の同じ順子だから三色同順。陽菜でも簡単に覚えられたよ!」

杏樹「その通りです。国際麻将では順子の数も3つであることが分かるように『三色三同順』表記ですが、いずれにせよ名が体を表していれば覚えようとしなくても覚えられます。馬将ではこの性質を最大限に利用して以下のような規則的な得点体系を作りました。」

①門の組数と色

二他 同じ他色の門二組 10点

二自 自色の門二組 20点

三色 別の色の門三組 30点

三他 同じ他色の門三組 40点

三自 自色の門三組 50点

四門 色を問わない門四組 60点

四色 別の色の門四組 70点

四他 同じ他色の門四組 80点

四自 自色の門四組 90点

②門の組み合わせの種類

連順 1差の順の組 1点

飛順 2差の順の組 2点

筋順 3差の順の組 3点

端順 1か9を含む順の組 4点

同順 同じ数の順の組 5点

連刻 1差の刻の組 6点

飛刻 2差の刻の組 7点

筋刻 3差の刻の組 8点

端刻 1か9の刻の組 9点

同刻 同じ数の刻の組 10点

陽菜「また1〜9だ!」

杏樹「他色は四色のうち自色でない三色のどれかを指します。使用門の数が多い程役の難易度が上がり高得点になりますが、門の数が多いほど使用色の条件を緩やかにすることで、一門役、二門役、三門役、四門役の数をそれぞれ10、20、30、40、合計100個としました。①と②を合計したものが役の点数になるので、二門役以降は11〜100点。一門役と合わせて1〜100点です。」

陽菜「覚える必要さえないってこういうことだったんだね!陽菜もう100個の役全部わかっちゃったよ!」

杏樹「ここで説明を終えてもいいのですが、折角なので日本麻雀や国際麻将で採用されている役が馬将では何点になるかを確認してみましょう。」

二門役

二他連順 11点 他色の同色の連順二組

二他飛順 12点 他色の同色の飛順二組

二他筋順 13点 他一色の筋順二組

二他端順 14点 他一色の端順二組

二他同順 15点 他一色の同順二組

二他連刻 16点 他一色の連刻二組

二他飛刻 17点 他一色の飛刻二組

二他筋刻 18点 他一色の筋刻二組

二他端刻 19点 他一色の端刻二組

二他同刻 20点 他一色の同刻二組

二自連順 21点 自色の連順二組

二自飛順 22点 自色の飛順二組

二自筋順 23点 自色の筋順二組

二自端順 24点 自色の端順二組

二自同順 25点 自色の同順二組

二自連刻 26点 自色の連刻二組

二自飛刻 27点 自色の飛刻二組

二自筋刻 28点 自色の筋刻二組

二自端刻 29点 自色の端刻二組

二自同刻 30点 自色の同刻二組

杏樹「連六が13点か23点、老少副が14点か24点、一般高(一盃口)が15点か25点です。」

陽菜「国際麻将の役が多いね。」

杏樹「ええ。役を沢山採用しても覚えやすいようにするために国際麻将の役を拡張するというのは、中国から雀魂の世界に来られた軽庫娘さんのアイデアです。彼女には感謝しなければなりませんね。」

三門役

三色連順 31点 三色の連順三組

三色飛順 32点 三色の飛順三組

三色筋順 33点 三色の筋順三組

三色端順 34点 三色の端順三組

三色同順 35点 三色の同順三組

三色連刻 36点 三色の連刻三組

三色飛刻 37点 三色の飛刻三組

三色筋刻 38点 三色の筋刻三組

三色端刻 39点 三色の端刻三組

三色同刻 40点 三色の同刻三組

三他連順 41点 他一色の連順三組

三他飛順 42点 他一色の飛順三組

三他筋順 43点 他一色の筋順三組

三他端順 44点 他一色の端順三組

三他同順 45点 他一色の同順三組

三他連刻 46点 他一色の連刻三組

三他飛刻 47点 他一色の飛刻三組

三他筋刻 48点 他一色の筋刻三組

三他端刻 49点 他一色の端刻三組

三他同刻 50点 他一色の同刻三組

三自連順 51点 自色の連順三組

三自飛順 52点 自色の飛順三組

三自筋順 53点 自色の筋順三組

三自端順 54点 自色の端順三組

三自同順 55点 自色の同順三組

三自連刻 56点 自色の連刻三組

三自飛刻 57点 自色の飛刻三組

三自筋刻 58点 自色の筋刻三組

三自端刻 59点 自色の端刻三組

三自同刻 60点 自色の同刻三組

杏樹「三色三歩高が31点、花竜(三色一通)が33点、三色三同順(三色同順)が35点、三色三節高(三色連刻)が36点、三同刻(三色同刻)が40点、一色三歩高が41点か42点か51点か52点、清竜(一気通貫)が43点か53点、一色三同順(一色三順)が45点か55点、一色三節高(三連刻)が46点か56点です。」

陽菜「9つもあったね。」

杏樹「三門子使う役が一番多いですからね。」

四門役

四門連順 61点 連順四組

四門飛順 62点 飛順四組

四門筋順 63点 筋順四組

四門端順 64点 端順四組

四門同順 65点 同順四組

四門連刻 66点 連刻四組

四門飛刻 67点 飛刻四組

四門筋刻 68点 筋刻四組

四門端刻 69点 端刻四組

四門同刻 70点 同刻四組

四色連順 71点 四色の連順四組

四色飛順 72点 四色の飛順四組

四色筋順 73点 四色の筋順四組

四色端順 74点 四色の端順四組

四色同順 75点 四色の同順四組

四色連刻 76点 四色の連刻四組

四色飛刻 77点 四色の飛刻四組

四色筋刻 78点 四色の筋刻四組

四色端刻 79点 四色の端刻四組

四色同刻 80点 四色の同刻四組

四他連順 81点 他一色の連順四組

四他飛順 82点 他一色の飛順四組

四他筋順 83点 他一色の筋順四組

四他端順 84点 他一色の端順四組

四他同順 85点 他一色の同順四組

四他連刻 86点 他一色の連刻四組

四他飛刻 87点 他一色の飛刻四組

四他筋刻 88点 他一色の筋刻四組

四他端刻 89点 他一色の端刻四組

四他同刻 90点 他一色の同刻四組

四自連順 91点 自色の連順四組

四自飛順 92点 自色の飛順四組

四自筋順 93点 自色の筋順四組

四自端順 94点 自色の端順四組

四自同順 95点 自色の同順四組

四自連刻 96点 自色の連刻四組

四自飛刻 97点 自色の飛刻四組

四自筋刻 98点 自色の筋刻四組

四自端刻 99点 自色の端刻四組

四自同刻 100点 自色の同刻四組

杏樹「一色四歩高が81点か82点か91点か92点、一色四同順(一色四順)が85点か95点、一色四節高(四連刻)が86点か96点です。」

陽菜「全部一色の役だね。」

杏樹「麻雀には四色目の牌が無いですからね。一色と言っても雀頭は何色でも可。馬将は麻雀のような断幺九、純全帯幺九、平和、対々和、清一色のような全体役(対々和以外は雀頭にも使用牌に制限がある役)を採用していませんが、それぞれ中張牌、幺九牌、順子、刻子、一色に寄せるように打つと役が付きやすくなりますので、得点体系そのものが全体役の役割を果たしていると言えます。」

陽菜「リーチやツモ、七対子や国士無双みたいな役も無いんだね。」

杏樹「ええ。和了形は全て1雀頭4門子。偶然役の類も採用していませんが、役は1〜100点までの100種類。この並びを崩してまで採用するのは無粋というものでしょう。麻雀は古今東西、様々な歴史的経緯を経て世界中であらゆる遊び方がされるようになりました。確かにそのお陰で麻雀というゲームがここまで発展したとも言えますが、麻雀の宇宙統一ルールを作るのであれば、『変えないだけの理由がある』ルールである必要があるのではないでしょうか。」

陽菜「そう言えば頭のことを『雀頭』と言うけど、国際麻将では頭のことを『将頭』と言うの?」

杏樹「『将』または『将牌』と言います。そして『将』とは実は麻将の略です。日本でこのゲームを『麻雀』と呼ぶのは、中国から日本に麻雀が伝来した時には中国でも『麻雀』と呼ばれていたからに他なりません。ですから当時は雀頭も『麻雀』と呼んでいたのです。しかしゲームと手牌の組み合わせの名前が同じではややこしいので、頭をつけて『麻雀頭』と呼ぶようになり、略して雀頭になったのですね。」

陽菜「だったら馬将はアタマが『将』で、メンツが『馬』でもいいんじゃないかな。馬と将を作るゲームだから馬将になるよ!」

杏樹「それは良いアイデアですね。早速KR-976のメモリーに記録しておくことにしましょう。」


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