もっと食うための現代大食技術論番外編第6回「山手らーめん替え玉勝負」
「苗場」「リトルショップ」「満留賀」と、学生時代将棋部の先輩方に連れて行ってもらったお店を紹介してきましたが、先輩方と行った回数が最も多い店と言えば、「山手らーめん駒場本店」。デカ盛り巡りがメインとなってからは御無沙汰でしたが、今年6月21日に閉店と聞いて当時のことを思い出し、急遽記事を書くことに致しました。
学生が集まって食事をするとなれば大食い勝負になるというのはよくある話。将棋部では例年、「山手らーめん替え玉勝負」が行われていました。ラーメン特盛りを食べた後何杯替え玉できるかを競う極めてシンプルな勝負。当時の記録はY先輩の特盛り+5玉で6杯でした。
一方、人よりは食べると言ってもまだまだひよっ子の私。高校時代、合格祈願ということで太宰府天満宮に行くもお祓いを受けなかった(宗教上の理由と言うわけではなく、単にひねくれていたから)時に近場のラーメン屋に入りましたが、替え玉を2回もすればお腹一杯になっていました。
とはいえ、初見で「リトルショップ」の気まぐれカレー大盛りを完食した私は、新入部員にして優勝候補と見られていた模様。記録保持者のY先輩はこの時は普通に食べるということで、替え玉勝負は初参加、部員内で最も体格が良いT先輩との勝負になりました。
ラーメンは豚骨スープに背脂が雪のように浮かんでいる「ゆきラーメン」を選択。九州出身の私には親しみ慣れた味と思いきや、同じ豚骨でも味がだいぶ違ったので驚いた記憶があります。最初は難なく食べ進めていきましたが、後半になるにつれスープは薄くなり、背脂のコッテリ感は濃くなっていくのでダメージが蓄積されていきます。ねぎが食欲増進に一躍買ってくれそうな「焦がしねぎラーメン」の方が良かったかもしれませんね。
Y先輩の記録に並ぶ6杯目に差し掛かる頃には既に満身創痍。一方T先輩はまだ余裕がありそう。とっとと投了してもよかったのですが、将棋と違うのは相手を倒せずとも記録を更新するという目標があること。7杯完食に向けて意地になって食べ進めました。今思えば無理にでも食べようとしたのは第0回の中学生時代以来でしたね。この時「替え玉勝負」ではなく、単に食事をするためだけに集まっていたのであれば、私がこの後デカ盛り、大食いチャレンジ巡りを志すことはなかったかもしれません。
結果は7杯完食で両者引き分け。T先輩は「僕の負けでいいよ」と言ってくれましたが明らかに判定負け。今では当時よりは食べられるようになりましたが、実は私、大学内の大食い勝負で、これに限らずまともに勝ったことが一度もなかったりします。他の大食い勝負の話はまた後日することにいたしましょう。それではまた次回。
余談:私は専ら「ゆきラーメン」でしたが、クラス(文Ⅲ4組)の先輩のおすすめは「海鮮つけ麺」。しかし当時はメニューにありませんでした。その先輩は山手らーめんで一時期バイトをしていて、賄いとして食べていたのです。他人を羨ましいと思うことは滅多にありませんが、それだけはちょっと羨ましかったですね笑
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