楽しく勝つための現代麻雀技術講座第0回「麻雀は料理である」

※今回は導入編。拙著、『天鳳公式完全攻略読本』の書き直しです。本書を執筆する際、「統計に基づく中級者麻雀講座」を参考にさせていただきました。現在は元動画が観れなくなっていますが、手元にレジュメが残っているので、次回以降はその内容を踏まえたうえで講座を進めることに致します。

・まずは基本から身に着けよう

 「究極のファストフード麻雀」(※堀内正人著『神速の麻雀』のキャッチコピー)。そんなフレーズを見てふと思いました。どちらも「手作り」というくらいだから、麻雀と料理って似ているんじゃないかと。プロの料理人が魅せる熟練の技術は目を見張るものがありますが、料理を美味しく作るために大事なのは、プロの技ではなく、素人でもできる基本。基本さえできれば、プロ並とは言わなくても、人をうならせるくらいの美味しい料理を作れるようになります。麻雀も一緒です。まずは基本をしっかりできるようになりましょう。

・競うのは上手さではなく点数

 「至高のグルメ」「幻の逸品」、麻雀で言えば役満。一度は味わってみたいものです。しかし、麻雀打ちは美食家ではなく、料理店の店長、料理の腕前以上に、お店の経営が大事。麻雀の目的は役満や綺麗な手役をアガることではなく、他家より多くの点数を稼ぐことです。

・最初に牌をそろえた人だけがアガリを勝ち取れる

 料理店の店長と言っても、フランス料理のシェフや日本料理の板前ではありません。何でもやっているファミリーレストランや居酒屋の店長です。相手にするのは美食家ではなく、できるだけ早く食事にありつきたいと思っている腹ペコの客。麻雀は一番最初に牌を揃えた人だけがアガリを勝ち取れるゲーム。料理へのこだわりより、与えられた素材をいかに素早く調理して客に提供できるかが大事なのです。

・アガリに近い段階でミスしない

 料理は有り合わせでも味付けがよければそこそこ美味しくいただけますが、逆に味付けで失敗してしまうと、たとえ素材が高級和牛でも台無しになってしまいます。麻雀もアガリに遠い段階より、アガリに近い段階の選択が結果に大きく影響します。特に高い手があがれそうな時であればなおさらです。あがれそうな手牌、高い手になりそうな手牌になった時はミスがないように集中して打つようにしましょう。

・最大限に攻め、最大限に降りる

 麻雀を料理店経営に例えてきましたが、一つだけ決定的に違うところがあります。それは、料理の代金を払うのはお客ではなく、料理を完成させてしまった他の料理店の店長であるということです。代金を支払いたくなければ、先に料理を完成させるよりありません。それが無理そうなら、せめて一人で自腹を切らずに済むようにします。相手のアガリが近い段階の選択も結果に大きく影響します。アガリを目指す時は最大限にアガリを目指し、無理なら徹底して振込みを避けるように打つのが麻雀の基本です。

・座学と実戦、両方大事

 料理が下手な人にありがちなのは、レシピを読もうとせず、自分勝手に作ろうとすることです。料理も麻雀も、我流で上手になれる人はセンスがある人だけです。

 しかし、レシピ本を読んだだけで料理が上手くなることはないように、上達には実戦が欠かせません。

 いつでも対戦相手に事欠かない。牌譜が残るので正しく打てていたかを後から検討できる。成績が記録されるので自分の実力を知ることができる。お金もかからない。実戦の場として、ネット麻雀は最高の環境です。楽しみながら強くなっていきましょう!


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