真・雀魂日記第5回〜魂天になってもやめま天


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 雀魂公式大会の参加資格者、競技ルールが発表されました。予選が連続5戦のベストスコアと言われると運ゲー感がありますが、最大でも100人しか参加しないのですから打ち込めばそのうち残れるでしょう。本戦は各局上位2名が勝ち上がるシステム。以前のようにトップ目で降りていればいいのに振り込んで敗退みたいなことにならなければいいですね笑

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 奇しくも一つ下の順位に何とあの初代天鳳位がいらっしゃいます。(ランキングに掲載された以上、こちらではIDを伏せずに公表させていただきます。)折角なので打ち筋を考察してみましょう。

初代天鳳位

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 私の調子が良かったこともあり、戦績こそ似たような感じになっていますが、打ち筋は大幅に違うことが分かります。特に目につくのは副露率の差。初代天鳳位が40%超えに対して、私は30%未満。それを受けて和了率、平均打点、立直率にもはっきり差が出ています。

 実は私も2015年『天鳳公式完全攻略読本』執筆時は副露率が40%超えていました。ここまで打ち筋が変わった理由はいくつかありますが、その理由の一つは対戦相手の打ち筋にありました。

 私が四麻段位戦を打ち込んでいたのは、まだ同卓者の大半が中華サーバー接続の打ち手であった頃(現在は日本ないしENサーバーのみ同卓しますが、今月8日に再度中華サーバーの打ち手とも同卓するようになります。)です。

 御存知の方も多いかと思いますが、現在のリーチ麻雀はいわば日本特有のルール。中国で行われている麻雀(麻将)には、リーチも無ければ、鳴き手の食い下がりもないので必然的に鳴き麻雀になります。むしろ、「メンゼン」という概念が無いと言ってもよいでしょう。麻雀の打ち筋をTCGのデッキに見立てて、「アグロ」「ミッドレンジ」「コントロール」に分けてみましたが、当時同卓したのはアグロ系の打ち手ばかり。しかも並大抵のアグロでは無く、副露率50%は当たり前。70%を超えている打ち手と当たったことも何度かありました。天鳳でいえば「ダイアグラム麻雀」の人と卓を囲むようなものです。

 マンズとピンズのリャンメン×2の1シャンテン。メンゼンならメンタンピン、鳴くとタンヤオのみの手牌だとします。無風状態であれば、終盤に差し掛かるまではなるべくメンゼンで仕上げたいところです。

 ポン111s ポン999s では、このようにソーズ2フーロ、一色手傾向でまだソーズを切っていない他家がいるとすればどうでしょうか。どちらかと言えば鳴き寄りになるとは言えそうですが、鳴いた人の打ち筋によって判断が変わることは容易に想定できます。

A:3334567s

B:東南西北白発中

 2フーロした残りの7枚の手牌。手牌AのようなケースもBのようなケースも有り得ます。流石にこれは両極端が過ぎますが、副露率が極端に高い人が2フーロしてBに近い手格好だったという例はこれまでも結構見受けました。もし仕掛けの中身が手牌Bのようなケースであれば、タンヤオのみテンパイで仕掛けを入れることは、無風状態で仕掛けるよりずっと損な選択になります。

 逆に、副露率が極端に低く、Aに近い手牌にならなければ鳴かないという打ち手も少なからずいます。そのような相手と同卓しているのであれば、鳴いて大物手を阻止しにいかないことこそ損な選択です。

 私が「麻雀格闘倶楽部」ユーザーだった頃。対戦相手の打ち筋など気にも止めないほど鈍感だった私ですら、香港接続の打ち手はやたら鳴くという印象がありました。「雀魂」デビューした時もその印象が残っていたので、中華勢のアグレッシブな鳴きっぷりに面食らったというよりは、昔を思い出して懐かしいという気持ちになりました。

 一方、当時私が所属していた「麻雀格闘倶楽部」関連のコミュニティでは、今の感覚よりずっとメンゼン寄りで、それなりに戦績を残している打ち手であっても、安手で2、3フーロすることや、片アガリの仕掛けをタブー視する人が少なくありませんでした。

 今でこそ、オンライン麻雀で上位を目指す、いわゆる「ガチ」寄りのプレイヤーでアグロ戦略の使い手が珍しくなくなりましたが、日本のリーチ麻雀を長年嗜んでいるが、どちらかと言えば「カジュアル」寄りのプレイヤーは、やはりメンゼン寄りで手役重視。ミッドレンジよりもコントロールに近い打ち手が多いのではないでしょうか。その仮定が正しいとするなら、初代天鳳位が「雀魂」を打ち込み始めた頃は既に日本サーバ接続の打ち手が多数だったので、天鳳で打っていた時以上に副露率が高くなっているということに説明がつきます。

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