麻雀用語を用いない麻雀講座を考える第9回「点数計算を最速でマスターする」

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 麻雀のルールで最も複雑なのが点数計算ですが、順序よく学べば素早くマスターすることができるようになります。実戦の合間の時間で役を全部覚えたら、今度はリンク先にあるような点数表に目を通す習慣をつけます。点数表は次の順番で覚えると効率よく覚えられます。

①点数は「翻」と「符」で決まりますが、翻だけで決まる満貫以上の手は符計算が要りません。まずは満貫以上の点数を覚えます。

②満貫未満でも、符が固定されている役については符計算不要です。ツモ和了のピンフは20符、ロン和了のピンフは30符、チートイツは25符です。上の点数表には25符の項目がありませんが、2翻25符は1翻50符と同じ点数になります。

③ピンフ、チートイツ以外は、メンゼンのロン和了は最低40符、メンゼンのツモ和了、鳴き和了は最低30符。ここから符が増えない場合も、事実上符計算は不要になります。

④30符、40符、50符の得点表を覚えます。このうち50符については、満貫に届かない範囲では1翻上がると打点がちょうど2倍になるので覚えやすいです。(麻雀の点数計算は10の位を切り上げますが、50は2を何回かけても100の倍数なので、下2桁が必ず「00」になり切り上げが起こらないためです) 

⑤30符、40符については、ちょうど2倍にならないところがあります。子の3翻30符ロン和了(3900点)は「ザンク」、2翻40符ツモ和了(子2人から700点、親から1300点で合計2700点)は「ナナトーサン」といった、「麻雀界でよく使われる呼び方」に慣れ親しむと自然と覚えられるようになります。

※指導する立場的には、「1翻アップで得点が大体2倍になるなら、リーチで1翻つけるのが極めて強い」ことにこの段階で触れておくとよいかもしれませんね。

⑥30符、40符、50符を覚えると、20符は40符の1翻減、25符は1翻減、60符は30符の1翻増なので覚えずに済みます。

⑦70符は、50符+20符。切り上げが起こらない50符を足さないと計算がずれてしまいます。1翻20符の表がないのは、現在は1翻30符が最低点とするルールが主流であるためですが、計算すると、1翻20符は子ロン700、ツモ200/400。親ロン1000、ツモ400オールになり、1翻50符を足すと1翻70符の点数に一致します。

⑧満貫未満では最大で110符になる可能性がありますが、80符は40符の1翻増、90符は50符+40符、100符は50符の1翻増、110符は50符+60符なので覚えずに済みます。

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 麻雀の和了形の多くは符を数える必要がありませんが、必要な場合は上の図のように数えることになります。※ただしルールによって変わります。②については、嶺上からツモ和了した場合は0符、③については、連風牌(東場東家なら東、南場南家なら南)がアタマの場合は4符、④については、役牌のタンキに関してはタンキの2符をつけず0符とする場合があります。

 チートイツを除き、符は1の位を切り上げます。32符でも40符ですが、50符になるには42符以上必要なので、計算の途中でこれ以上符が上がらないと分かる場合があります。③の計算が終わった時点で一の位が6以下(アタマが連風牌の場合は4符になる場合は4)、④の計算が終わった時点で一の位が8以下であれば、それより下の計算は不要になります。

 ⑤については、リャンメン、シャンポンは0符ですが、リャンメンやシャンポン待ちであっても、他の待ちでないとは限らないことに注意が必要です。

 後は実際に問題を解いてみるのみ。プロテストレベルの牌姿になることは実戦では滅多にありませんが、点数をスムーズに求めることが出来るようになればそれだけ他のことにリソースを割けるようになるので、上達の役に立つことは間違いありません。

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