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麻雀補完計画⑩「手牌を構成する組合せを定義する(後)」

8条 和形
和形は「1将4馬」 馬は「刻」と「順」からなる 刻は天と数が同じもの3枚からなる 順は天が同じで数が連続する3枚からなる 将は天と数が同じもの2枚からなる

和形は「1将4馬」

 馬将では七対子、国士無双、組合竜のような「1将4馬」の形を取らない和は不採用とします。

馬は「刻」と「順」からなる 刻は天と数が同じもの3枚からなる 順は天が同じで数が連続する3枚からなる 

 麻雀では刻子、順子(「刻」は揃った、「順」は並びの意味)と呼びますが、三色同順、暗刻のように、役や符がつく組み合わせを示す場合は子(欠片の意味)が省略されます。馬将では最初から「刻」「順」表記。可能な限り意味が通りやすい漢字一文字表記で揃えます。

将は天と数が同じもの2枚からなる

 中国麻将のように雀頭を「将」と表記します。ちなみに中国将棋は「象棋」で、名前の通り「象」の駒があります。

対子、搭子はそれぞれ「縦」「横」と表記

 「搭」は「組み合わせ」の意味ですが、日本では馴染みが薄く常用漢字外。一方で正式な麻雀用語ではありませんが、対子や刻子が多い手のことを「縦の手」、搭子や順子が多い手のことを「横の手」と呼びます。麻雀のルールさえ知っていれば解説が無くても何を示しているのかが理解できる優れた表現ではないでしょうか。対子を縦、搭子を横と表記すれば、対子と搭子を一度に表したい場合も「縦横」と表記すれば事足ります。

複合系まで含めて一手で門子を完成させる組み合わせを示す場合は「複」、複合系のみを示す場合は「合」表記

 麻雀では「223」の形を「両門対子」、「135」の形を「両嵌張」と呼びますが、これらの複合系自体は「搭子」「対子」の定義に含まれません。また複合系という言葉に明確な定義がないので、完成門子同士や門子と浮き牌の組み合わせでも、複合さえしていれば複合系と呼ばれがちなので馬将ではそれを区別します。

両門、嵌張、辺張待ちを「順待」、双碰待ちを「刻待」、単騎待ちを「将待」のように、完成する組み合わせを待ちの名前とする

 麻雀の待ちは基本5種とその組み合わせ(多門張)からなりますが、多門張になると「両門」「双碰」なのに待ちが3種以上、「単騎」なのに待ちが2種以上のように、実際の待ちが文字通りの意味にならないことがあります。待ちを理解するうえでも、完成する組み合わせが待ちの名前になっていた方がよいのではないでしょうか。

 待ちの呼び方についても、「順25」「刻25」「将25」がそれぞれ、34+1将3馬、2255+3馬、2345+3馬の聴牌形を表しているものとします。両門、嵌張、辺張を区別する必要がある場合はそれぞれ「両」「間(嵌は教育漢字外)」「辺」と表記します。

馬(門子)または将(雀頭)以外の一手で馬を完成させる組み合わせを「兵」と表記

 麻雀で「5ブロック打法」という言葉が使われる場合、ブロックの中に雀頭が含まれていることが前提になっている為、雀頭が無い場合はブロック数が同じでも手組の構想が逆になるのでややこしいという問題を前回取り上げました。

 また、一般的な麻雀用語がいずれも漢字で表記可能(ドラも「懸牌」と言い換えられる)なのに対して、「ブロック」にはそれに相当する用語が無い為、言葉の独り歩きになりやすいという問題点もあります。

 この問題をどうするかについては長年悩んでいましたが、馬将においては雀頭は「将」。将に対する言葉は「兵」。馬(門子)または将(雀頭)以外の一手で馬を完成させる組み合わせを「兵」とすれば、将も含む場合は「将兵」と表記することで事足ります。

馬を完成させるのに二手かかる形の総称を「単」と表記

 大きく分けると、①「1234を1+234と分けた場合の1または123+4と分けた場合の4(1345の1のように、13+45と分けられる場合も含む)」②「223を23+2と分けた場合の2または22+3と分けた場合の2」③「①②のような分け方ができない単独牌」の3つ。①を「結」②を「補」③を「独」と表記することにします。

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