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麻雀補完計画②「馬将台」

 麻雀は各種カードゲームに比べると、遊ぶまでの準備が面倒なゲーム。理由の一つが使用牌の多さ。100枚以上の牌を無作為化し対局者全員で共有、しかも手牌だけで13枚以上も並べるとなると、52枚のトランプや、対局者間で札を共有する必要がないTCG(各対局者の使用札は60枚程度)のように、カードさえ揃えばどこでも気軽に遊べるとはなりません。

 しかし、もし最初からどこでも気軽に遊べる作りのゲームであれば、「雀荘(全盛期には日本国内で30000軒以上)」「全自動卓(1977年発売開始)」がこれ程まで普及することもなければ、ゲームソフトのタイトルとして各種テーブルゲームの中で真っ先に麻雀が選ばれることもなかったでしょう。誰しも面倒くさいだけな事はやりたくないものですが、面倒くささを乗り越えた先に楽しいことが待ち受けているのであれば、多少は面倒くさい方が物事にのめり込むのが人類ではないでしょうか。

 とはいえこの理屈は、麻雀と競合する娯楽が少なかったからこそ成立したという時代背景も無視できません。「①遊ぶだけなら麻雀より面倒でない」「②何かを極めようとすると面倒だが、その時は既にゲームにのめり込んだ後なので、面倒くさいことさえも楽しみとなる」。麻雀より後発で大ヒットして、未だに根強い人気を誇るゲームには、①②両方を兼ね備えたものが実に多いものです。

2条 台
1項 馬将台(テーブル)
競技用は60cm四方を基準とする
2項 箱
札入れ及び洗札のために台の中央に箱を設置する 対局中は札を入れる箱を山と呼ぶ

 「面倒なことを楽しんでこそ遊び」「ただし遊ぶまでの面倒さはなるべく排除」。両方の観点から、馬将では札を無作為化するための箱を別に用意して、各対局者がそこから取り出す形式にすることで山を積む(築牌)作業を省くことにしました。

 現在未成年が牌を積む麻雀を遊ぶ機会はかなり限られていますが、仮に雀荘に未成年が立ち入ることが可能だったとしても、学校や家庭で遊ぶ機会が無いゲームを普及させるのは難しいもの。麻雀に類するゲームを各種テーブルゲーム同様、家族や友達が集まって手軽に遊べるようにしたい。それも本計画の狙いの一つです。

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