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麻雀補完計画④「天地人札規格」

2項 札の大きさ
骨式(タイル)縦18mm横16mm厚14.4mm
紙式(カード)縦77.7mm横48mm

札の大きさ(タイル)

 麻雀でよくあるトラブルの一つが、対局中に意図せず牌が倒れて手牌が見えてしまうことです。これは牌の幅が縦横に比べると短いことに原因があります(全自動卓で使われる麻雀牌は縦28.0横20.6幅16.0)。仮に麻雀牌が縦横幅の長さが同じ立方体の形であればこうした問題は起こりません。

 しかし立方体であれば、洗牌の際に牌が裏返ってしまい、牌山を作る時にどこに何の牌があるかが簡単に覚えられてしまいます。仮に麻雀牌がカードのように厚みが無ければ、牌が裏返る心配もなく、洗牌がとてもやりやすいです。

 ですが、厚みが無ければ牌が立ちません。現在の麻雀のような形式でゲームをするのであれば、使用する牌にはある程度以上の厚みが必要になるのです。

 馬将では札を箱(伸縮性のある革袋のような天地人札を入れるケースと共に保管できるものが望ましい、袋が教育漢字外なので箱と表記)に入れて札を混ぜ、そこから札を取り出す方式にすることで、洗牌、築牌時の「牌が裏返ったり牌山を崩したりして牌の表面が見えてしまう」問題を解決しました。よって、対局時に手牌が倒れにくいように、麻雀よりも縦横幅の長さを近づけた方がよいと判断しました。

 とはいえ完全に長さを同じにしてしまうと、札を取り出すときにどちら向きかが分からなくなる、札を横向きに置くことで縦向きに置いた時と区別するといったことがやりづらくなるという問題があるので、最低限の差はつける必要があります。

 このことを踏まえて、天地人札(タイル)は縦18.0横16.0幅14.4を一つの規格とすることにしました(幅が教育漢字外なので規則では厚と表記)。麻雀牌より小さいのは持ち運びしやすくするためでもありますが、このサイズなら横に9枚(1〜9)、縦に8枚(4枚×2種)。馬将で用いる144枚のうち半分の72枚を並べれば一辺が144の正方形になります。また天地人札4式720枚で一辺144の立方体になります。機能美と様式美を兼ね備えたデザインと言えるのではないでしょうか。

札の大きさ(カード)

 トランプのブリッジサイズが縦89横58ですが、天地人札は180枚もあるのでこれより小さめにします。

 馬将規則は12章48条からなるのですが、これは天地人札の180と同様12の倍数に合わせたためでもあります。十二支、二十四節気、三十六計、四十八願、六十干支。古来より物事の全てを表す数字として12の倍数が使われてきました。58以下で最大の12の倍数ということで、馬将札(カード)は横48としましょう。

 ところで皆様、「黄金比」を御存知でしょうか。1:(1+√5)/2。縦横の比が黄金比になっているものを、人類は最も均斉がとれた美しい長方形と認識するそうです。自然界にも頻繁に黄金比が見られることに宇宙の神秘を感じます。天地人札は宇宙の象徴としてデザインされていますから、カードにするなら黄金比の長方形にするより他ないでしょう。

 さて、横が48で黄金比の長方形。ここまでは規定事項でした。しかしここから私も想定していなかった事態が起こりました。48に黄金数(1+√5)/2を掛けて小数点第二位以下を四捨五入した値は…77.7。7のゾロ目、ラッキーセブン、全ギャンブラー垂涎の数字。人生はギャンブルですから、全人類にとって最高のデザインと言っても過言ではないでしょう。よってカードタイプの天地人札については、縦77.7横48を規格といたします。


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