第十期天鳳名人戦牌譜検討第51回

第四節三回戦卓2

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 1メンツあるので基本は浮いている役牌から切っていく手ですが、役牌の一つがドラのダブ東。将来ダブ東と何かのくっつき1シャンテンになった場合も、ダブ東を切ってペン3sテンパイに劣らないと考えれば、残したい浮き牌がある時ほど悪形ターツを落として浮き牌を抱える選択が有力になります。白中を重ねてからコーツにできれば、鳴いて東タンキテンパイに持ち込むこともできます。個人的にはこれくらいなら白か中切りで問題ないとみますが、将来を見据えた一打と言えます。

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 アンカンしてドラがモロ乗りしましたが、カンドラが乗らなくても9mアンカンならリーチツモ裏で満貫で、なおかつ東を重ねる前にテンパイすることが大半ですから、他家に重ねられる前に東を切るのが良さそうです。

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 東家はクリックミスでしょうか。私はこうなるのが怖いのでダブルクリックツモ切りは使わないようにしています。

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 無スジ8pと3枚見え(2枚切れ)字牌タンキの比較なら実は後者有利なのですが、序盤で6p発と切ってリーチなら、6p周りの58p待ちは薄いと考えるのが自然。個人的にはリーチ後に5pが切られた場合の8pより通りやすいと判断しています。8pがスジ待ちレベルだとすれば、8pタンキが有利です。


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 この巡目なら生牌北も無スジレベルの放銃率がありそうですが、流局間際にテンパイが取れれば北切りも見合うところ。6pが4枚見えで2pが通ったので5pが当たるとすればシャンポンかタンキ。8pは今回のような手順でチートイツが一応ありますが、5pはそれも考えにくいですね。

 仮に588pでなく558pなら、8pを通していたかは気になるところ。テンパイすれば明確に「押し有利」と言える程度の手なら、「まずまず通るが例外的に当たるケースがある」程度の牌なら1シャンテンからでも切りますが、テンパイしても押すかどうか微妙程度の手なら、例外的に当たるケースがある程度の牌も1シャンテンからは切らない。そのように意識しておくと思わぬ失点を回避できることも増えると思います。

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 この2sをポンして打5p。見た目枚数が1枚減ってツモを1回飛ばしていることになるので、端寄りの1pが待ちになるとはいえアガリやすくなっているか微妙なところ。個人的にはスルーしそうですが…

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 東家の仕掛けに対して降り気味の北家から1pが出てトップを守り切ることができました。西家に1pで振るケースはドラ7s雀頭でも3900止まりなので、北家の立場からすれば着順落ちの心配がなく差し込み気味に切ることもできます。2sポンが効果的にはたらきましたね。


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