楽しく勝つための現代麻雀技術論講座第34回「一点読みのアプローチ」

 麻雀では原則一点読みが不可能であることは「入り目」という概念で説明がつきます。逆に言えば、何らかの理由で何が入り目かが分かっていれば場合によっては一点読みが可能ということ。牌を積む麻雀であれば、他家がツモる牌をうっかりこぼして見えてしまうといった理由でも入り目が分かる場合もありますが、 相手の手牌を覗いているわけでもないのに入り目が分かるケースとなれば、鳴いた時に他なりません。

 一点読みの話が出てきたら、鳴きが入ってそれ以降手出しが入らなかったケースであるかに着目しましょう。そうでもないのに一点読みという言葉が出て来たら、「一点の意味が分かっていない」「単なるジョーク」「手牌を覗いている」のいずれかです。

 一点読みに関しては、既に素晴らしいまとめ記事があります。筆者は上で紹介している初心者向け麻雀戦術サイト、「ビギナーズラック」の管理人でもあります。初見で5問とも、理由まで正解できる人はどれくらいいらっしゃるでしょうか。もう10年近く前に書かれた記事ですが、是非ともご覧下さい。

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 一点読み関連で何かないかとファイルを検索していたらこんな牌図が見つかりました。5sをツモ切りすると南家がポンして8pを切ってきました。南家の待ちを一点で読んでみて下さい。

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 正解はこちら。よく見ると「一点読みのアプローチ」Q4の問題と全く同じですね。556sの6sを切って5sポン打8p。8pが6sより必要な理由に着目するのがポイントでした。

画像3

 このことを踏まえているとこの画像から、もし多井プロがこの手牌から7sをポンして打3pとしていれば本当に一点読みが可能だったのにというタラレバの話が即座に思いつくようになります。本記事をご覧の皆様には、胡散臭い読みに惑わされず、かといって読みなど不可能と割り切るのでもなく、本当の読みの力、技術を身につけてもらいたいですね。

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