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麻雀補完計画⑪「対局前の場決めについて」

三章 対局の進行

9条 着席
1項 席決め
箱から上位の札を引いた対局者から東南西北(青赤白黒)の順に着席 順位は以下のようにして決める
① 空>日>月>星
② ①が同じなら木>火>(土)>金>水
③ ②が同じなら一>二>三>四>五>六>七>八>九

 麻雀の正式な場決めは不正防止等の理由でやや煩雑なものとなっています。ゲーム機の麻雀から入った私には、東南西北の端に1pと2pが並んでいる画を見て不思議に思ったものです。

 今では掴み取りが一般的ですが、天地人札は「東南西北」を用いないこともあり、使用札のいずれを引いてもすぐに場決め出来るように札毎に順位をつけることにしました。

 麻雀では東南西北が実際の方位と逆になっていますが、これは方位が東南西北の順で上位である(太陽が昇る方角が東であるため)ことと、麻雀の前身である馬吊でも反時計回りに遊ばれていた(左遷を嫌ったため)ことに起因しています。麻雀に風位の概念が生まれ、東南西北を反時計回りに置いたので結果的に方位とは逆になりました。

 また麻雀は東南西北の位置が毎局変わる「変座制」が採用されています。過去には東南西北の位置が変わらない「定座制」が採用されていた時期もあると聞きますが、東が上位だから東家が荘家(親)で、親が回るという発想から変座制が主流になったのでしょうか。

 この為麻雀では、東南西北家、上家下家対門自家のように、「打ち手が誰から見てどこに着席しているか」を示す言葉はあっても、「打ち手が誰であるかを着席している場所のみで示す」言葉がありません。通常は打ち手の名前を呼べば済むことですが、ネット麻雀の観戦記、牌譜検討を多数担当してきた私としては、打ち手の名前を伏せられている場合にも対応できる呼び方が欲しいと思うことが何度となくありました。

 そうしたややこしさを解消するために、馬将では定座制、麻雀の東南西北と区別するために、東南西北の席に座っている打ち手をそれぞれ青赤白黒と表記します。青赤白黒は青龍、朱雀、白虎、玄武、または青春、朱夏、白秋、玄冬に対応しているので実際の方角にも一致します。更には春=木、夏=火、秋=金、冬=水なので五行とも一致します。

2項 札確認
着席後 全員で札の過不足が無いかを確認する 対局中に過不足が判明した場合は対局を中断し 札を正常に戻しその局を洗札から再開 判明以前に閉局した局の和については有効

 麻雀でも赤牌を入れたにも関わらず赤くない牌を抜き忘れた為に五筒が5枚や6枚になってしまった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。こうした問題が生じた場合についての裁定も予め取り決めておきましょう。天地人札においては、札の不足があった場合は不足している札を確認したうえで、それに対応する土札を入れることで札を一組しか用意してない場合も対処可能です。

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