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Under My Skin

アヴリル・ラヴィーンのセカンドアルバムのタイトルであり、これからの私のnoteでのテーマとなる。

アヴリルを知ったのは、中学生の頃だ。


父は手先が器用な人で、物作りも然り壊れたガラクタを拾って来てはそれを直すのが得意な人だった。その時も確か、庭で何かしていたと思う。作業をする際には大体ラジオをかけていたのだが、そこから流れてきたのが「Complicated」だった。

私はその曲に心を奪われて、すぐにアヴリルのファーストアルバムを買った。それからは歌詞カードが擦り切れて読めなくなり、いつしかCDが同じ所で音飛びするほど何度もリピートして夢中で聴いた。


彼女が出るテレビ番組はほとんどチェックしていたし、雑誌のインタビュー記事は読み漁った。アヴリルが載ったページの切り抜きやポスターを部屋の壁一面にベタベタ貼りまくった。後にも先にも、こんなにも夢中になったアーティストはアヴリルだけだ。


沖縄の小さな島で生まれ育ち、この島から早く出て行きたいと悶々とした気持ちを抱いていた当時の私にとっては、自分と歳が変わらない女の子がもう世界の舞台に立って活躍していることが信じられなかったし、強烈に憧れた。アヴリルは私の青春の全てだった。



ファーストアルバムから2年後。
記事のタイトルのアルバムがリリースされた時、私はまたもや衝撃を受けた。


ファーストアルバムよりもダークな雰囲気になっていたのも驚いたが、曲を聴いていくうちにカナダの小さな町出身で田舎のしがらみから早く自由になりたいと中指を立てていたロック少女が、たった2年で自身の経験を通して感じたこと・心情を歌う大人の女性になっていたから。

「私が書いてこのアルバムに収録したものは、

どれも私自身にとても近い曲だわ。 

だって、私自身が体験した事ばかりがモチーフだから。

曲作りは、私にとってはセラピーみたいなものなの。

自分が乗り越えて来た事と向き合えるわけだからね。

そうやって吐き出すことで、私は楽になれるっていうか」
BARKS JAPAN MUSIC NETWORKS


そして現在。「Under My Skin」の発表から18年の時が流れた。38歳になった今でもアヴリルは当時の輝きを失わず、私の憧れの人のまま。

過去には自身もライム病を患い、5ヶ月間の寝たきり生活を送っていたという。そんな闘病生活の中でも音楽制作を続け曲をリリースし、今も世界中のファンを魅了しパワーを与え続けている。


海と畑がどこまでも続く娯楽がほとんどない島で、アヴリルの曲をひたすら聴きまくっていた中学生だった私も、気付けば30代になっていた。


人生には良いことも悪いことも起こる。


特にこの3ヶ月間は自分を取り巻く環境がガラッと変わり、本当にきつかった。失うものもあったし、得たものや気付けたこともたくさんあった。


私にとってはこのnoteでの発信が、セラピーとなるだろう。自分の弱い部分や辛い体験に向き合うのは物凄く勇気がいるし、自己嫌悪になって辛い。感情が抑えきれずに毎回涙が出るし、逃げ出したくなる。


でもここに綴っていくことが「皮膚の下の私自身」への成長に繋がると信じ、また同じように今苦しい状況に立たされ助けを必要としている方達へ、少しでも役に立てることを願って。



2022.10.13

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