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新潟県十日町はいい町だよ

Daytonaという雑誌に自分の写真が載った。

どんな雑誌だ?と思ってバックナンバーを調べてみると、毎号表紙が所ジョージさん。というより、「今月の世田谷ベース」というコーナーがあるくらいなので、もはや所ジョージ御用達雑誌らしい。御用達の使い方合ってるのかな。大御所とはいえ一人のタレントの遊び場くらいにしか考えてなかった世田谷ベースは、雑誌やテレビ番組(BSフジの『所さんの世田谷ベース』)となり、ひとつの経済圏を作っているんだな。もうある種の神様だなこれ。

掲載された写真は「泊まれる廃校」

さて、そんな神の楽園で使われた写真はとある「廃校」の写真。

新潟県十日町市小白倉にある「泊まれる廃校」ことキャンパス白倉。前身、というよりはじまりにあたる第六中学区第二番小学仙田校附属白倉校は創立1874年とか~なり昔で、1994年に閉校となり、現在は、調理室やお風呂、交流ホール(体育館)も利用できる大きな箱として利用されている(詳細)。

デイリーポータルZというウェブサイトの取材で訪れ、というより先に予定があったのでそれをネタにならないかと提案したんだけど、「一度でいいから宿直っぽいことをしてみたかった」という趣旨で企画&撮影。そんなときに撮った校舎の内外の写真だった。Daytonaに借りはないんだけど、隅っこでも10万部発行の雑誌に名前が載ってみたい気持ちもあったので、OKを。

というよりも、当時お世話になったキャンパス白倉の管理者でもある大塚さん、直々の依頼で(Daytona→大塚さん→私)、自分もこの場所のことをもっと知ってほしいと思っていたから、断る理由はどこにもなかったのだけど。

ちょくちょく行きたい十日町

実は、というほど意外性はないだろうが、自分の本籍は新潟だ。単に父の実家がそこという理由。ただ、上越地方であり、十日町にはまるで縁もゆかりもなかったが、ひょんなことからベトナムの中部都市ダナンで大塚さんと出会い、彼自身もおもしろくてまた十日町をあんまりにも魅力的に語るものだから、行ってみて、すごく楽しかったからまた行った。白倉はその二度目。

おっぱいが象徴的な温泉とか

縄文文化を愛するツネルペ(縄文ネーム)さんとか、

そして今回のキャンパス白倉に泊まったことやピザ作りとか。

あぁそうだ、白倉ではたまたま、本当にたまたま、一年に一度あるかないかという集落の会合とタイミングが重なって、地元のみなさんといっしょに郷土料理を食べ、また『天神囃子』というなんと450年前からある祝い唄を聞かせてもらった。そのあとも、「友人の壮行会があるから」としばらく離れた大塚さんの帰りをひとりで待つ自分を気にかけて、地元の人達が居残って白倉の特産品や昭和の出稼ぎの話などをしてくれた。本当に優しかったな。

祝い唄天神囃子を聞かせていただいた集落のみなさん。

こういう「ちょくちょく行きたい町」を持っておくことはすごく大事な気がする。回り回って新しい自分を生んでくれる。それを気づかせてくれた十日町をこれからも大切に思いつづけていきたい。

宿直ごっこを限界集落の廃校で|デイリーポータルZ
縄文ネームはツネルペ!太古への愛に学ぶ歴史と平和|デイリーポータルZ
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一度目の訪問で書いた記事、思いがあふれすぎてタイトル長いな…。

考えてみれば、そんな大塚さんと会ったダナンにこれから自分は住もうとしている。最近テレビで「これからは多拠点だ」みたいなことを言っていた。時代の流れうんぬんは知らないけど、単にいろんな場所に居場所があると、いろんな価値観を獲得できて、それぞれに良いものを持ち込める気はする。

ぜんぶうまい棒につぎこみます