こわごわ

作られた声で誰かが歌う。

私の生き様を見て、

見た目に惑わされずに本当の私を見てほしい


僕は嫌だ。

ホントの僕なんて見ないで欲しい。

気が付かないで、弱い僕に。

頑張って取り繕った表面に騙されていてよ。

フリでもいいから騙されて。

土足でも、裸足でも、心のなかに踏み込んで来ないで。

容易く踏みにじられる程僕の心は大きくないけれど、小さく怯えて震えている。

怖くて、恐くて、叫んでいる。

来ないで。来ないで。僕に近づかないで。

どうせ、いつか離れて行くんでしょ?

僕だけを置いて。僕を独りぼっちにするんでしょ?

なら初めから踏み込んで来ないで。

傷付くのが怖いんだ。

独りを感じるのが恐いんだ。

初めから独りなら、孤独を感じなくてすんだのだろう。

誰が僕を孤独にしたの?

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